2010年には、京都で1661年に創業した漆の老舗・象彦と組んだ「La Symbolique des Laques」が始まる。蒔絵で表裏の文字盤を飾り、毎年3本を20組ずつ、3年にわたって発表した。象彦の側がLes Masquesを見て、2007年秋に協業を持ちかけたことがきっかけとされる。同じ2010年11月には、パリ国立オペラの後援を記念して「Chagall & L'Opéra de Paris」の第一作が披露された。マルク・シャガールがガルニエ宮に描いた天井画を、グラン・フー・エナメルのミニアチュール技法で文字盤に写したもので、作曲家を主題にした一点物を加えて15本で構成される。
2012年のSIHHでは、マウリッツ・コルネリス・エッシャーのテッセレーション(平面充填)に想を得た「Les Univers Infinis」が加わった。魚、鳩、貝を主題とする3本を各20本で製作し、彫金、エナメル、宝石セッティング、ギヨシェを組み合わせている。2013年4月には、エドガー・ドガの踊り子をグラン・フー・グリザイユ・エナメルで描いた「Hommage à l'Art de la Danse」の一点物3本が、フランス舞踊学校の300周年を機に発表された。