技術が形を決めるダイバー
Sinnのダイビングウォッチは、伝統や意匠ではなく技術から輪郭を得た系譜である。1994年、エンジニアのロタール・シュミットがSinnをHelmut Sinnから引き継ぎ、社名をSinn Spezialuhrenとした。彼はIWCで生産部門の経験を積んだ人物であり、就任とともに自社開発の機能技術へ舵を切る。同年の磁場耐性モデル244を皮切りに、ダイバーズウォッチも「素材と機構で過酷な環境に応える」という思想で組み立てられていく。売るための装飾ではなく、潜るための工学。これがこのシリーズの出発点である。