[レーシング](/category/racing)への傾倒 ― サーキットとの結びつき
ロレックスとクロノグラフの関係は1930年代に遡る。陸上速度記録の挑戦者サー・マルコム・キャンベルは、1935年にブルーバード号で時速300マイルを超えたとき、オイスターを腕にしていた。1955年のRef. 6234、続く1962年前後のRef. 6238は、テレメーターやタキメーターを文字盤外周に持つ旧来の構成で、いずれも控えめな販売数にとどまった。
転機はサーキットとの関係にあった。ロレックスは、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイと1959年の開場時からパートナー関係にあると説明している(公式計時を担い始めた年を1962年とする資料もある)。この結びつきが、自社のクロノグラフに新しい性格を与える機会となった。