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Oris · Artelier

Artelier Calibre 111 Stainless Steel / Blue

自社ムーブの10日巻きを宿すドレス。2017年、サンバーストの青を得たアルテリエ キャリバー111

アルテリエ キャリバー111は、オリスの自社開発ムーブメントを搭載するドレスウォッチである。2015年に発表され、本リファレンス4065のブルー文字盤は2017年に加わった。43mmのステンレススチールケースに、手巻きで10日間のパワーリザーブを持つキャリバー111を収める。9時のスモールセコンドと日付、3時の非線形パワーリザーブ表示が文字盤を構成する。サンバーストの青が、古典的な構成に現代的な彩りを添える。外部供給に頼ってきたオリスが、自社ムーブメントへ回帰した歩みを映す一本である。

Ref. 01 111 7700 4065-Set 1 23 72FC
限定 通常生産
コレクション Artelier
カテゴリ ドレス
キャリバー Oris 111
ケース径 43 mm
防水 30 m
デイト パワーリザーブ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.14
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 43 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー Oris 111
タイプ Handwound
振動数 21,600 bph
石数 40 石
パワーリザーブ 240 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Mixed
針 Alpha
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

自社ムーブメントへの回帰

オリスは長く、外部から調達したムーブメントを磨き、手頃な機械式時計を作るブランドとして知られてきた。その姿勢が転じたのが2014年である。創業110周年を機に、およそ35年ぶりとされる自社開発ムーブメント、キャリバー110を世に問うた。手巻きで10日間のパワーリザーブを持ち、非線形のパワーリザーブ表示を備えた意欲作であった。開発はル・ロックル技術学校との協働で進められたと伝わる。自社製の10日巻きという内容を、比較的手の届く価格帯で示した点も注目された。

ただしキャリバー110は限定生産で、日付を持たなかった。これを常設カタログの基幹へ育てるべく、2015年春のバーゼルワールドで発表されたのがキャリバー111である。表示も意匠もケースも110を踏襲しつつ、9時位置に日付を加えた。日常での実用性を高めた、使うための自社ムーブメントへの一歩であった。

アルテリエという居場所

この自社ムーブメントが最初に収められたのは、スポーツモデルではなくドレス系のアルテリエであった。オリスが「Culture」と呼ぶ、古典的な装いの系列である。10日間という長い駆動時間は、週末に置いても週明けに動いている利便と結びつく。平日に使うドレスウォッチという性格に、よく合致した。

キャリバー111は、後に続く112(第二時間帯)、113(カレンダー)といった派生の出発点でもある。複雑機構を加える前の、最も素の表示を担うのが111の役割であった。

ブルー文字盤が加わった意味

本稿が扱う4065、ブルー文字盤は2017年の追加である。発表から2年を経たモデルに、現代的な色を与えて再び光を当てる狙いがあったとみられる。サンバーストの青は、当時各社が競って投入した色調でもあり、本機もその流れに連なる。落ち着いた既存の系列に対し、より華やぎのある選択肢を加えた。基幹モデルの設計を保ったまま、表情だけを更新した一本といえる。この追加により、アルテリエ キャリバー111の色の選択肢はさらに広がった。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

4065を特徴づけるのは、サンバースト仕上げのブルー文字盤である。光の角度で濃淡が変わり、ドレスウォッチとしての端正さを保ちながら、視線を引く深みを生む。2015年発表時の落ち着いた色調と比べ、表情は明確に異なる。

文字盤の構成は、キャリバー111の機能配置をそのまま映す。9時位置にスモールセコンドを置き、その目盛りを一部切り欠いて日付窓を設ける。3時位置にはパワーリザーブ表示が入る。運針が一定でない非線形の表示で、残量が少なくなるほど目盛りの間隔が広がる。12時と6時にアラビア数字を、ほかの時位置にはアプライドインデックスを配する。視認性と古典的な意匠の両立を狙った構成である。

針はアルファ形で、シルバートーンの表面に夜光のスーパールミノバ(C3グリーンライン)を備える。文字盤には「Power Reserve」「10 days」の印字が入り、この機構を主役に据える姿勢が読み取れる。

ケースはステンレススチールの多層構造で、径は43mmと大ぶりである。両面ドーム形のサファイアクリスタルが、ドレスウォッチらしい柔らかな見え方を作る。3時側には大型のフルーテッドリューズが備わり、手巻き操作と日付修正を担う。裏蓋はサファイアのシースルーで、面取りや筋目仕上げを施したムーブメントを覗かせる。

本リファレンスのストラップはブラックのクロコ型押しレザーで、フォールディングクラスプを組み合わせる。ラグ間幅は23mmと標準的でない寸法をとり、装着時の納まりは専用ストラップを前提とした設計となっている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

オリスは2015年春のバーゼルワールドで、アルテリエ キャリバー111を発表した。前年に発表されたキャリバー110を継ぐ非限定モデルである。発表当初は、シルバーやダークグレーを中心に複数の文字盤色が用意された。ケース素材はステンレススチールと18Kローズゴールドの2種である。

本稿が扱う4065、すなわちブルー文字盤は2017年に追加された派生である。サンバースト仕上げの青を採用し、それまでの落ち着いた色調の系列に新たな表情を加えた。

ストラップは仕様により異なる。本リファレンスの72FCは、ブラックのクロコ型押しレザーにフォールディングクラスプを組み合わせる。ほかにレザー各色、ステンレススチールブレスレットの選択肢も存在した。いずれも専用の木製ボックスに収められて出荷される。ブルー文字盤の追加後も、レザーとブレスレットの双方で供給は続いた。ラグ間幅は23mmと変則的で、純正以外のストラップ交換には制約が残る。

その後オリスは、自動巻のキャリバー400系を軸に製品群を再編した。アルテリエの系列も整理が進み、本機は現行の標準カタログからは外れたとみられる。生産終了の正確な時期は、公式には確認できなかった。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Calibre 111 - Oris 公式 · Oris · 2026.08.15 閲覧 Oris · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Oris caliber Oris 111 専門メディア · WatchBase · 2026.08.15 閲覧 WatchBase · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2022 · WatchLedger market index
2022-07-15 · EUR 5,600€5,200€5,400€5,600€5,800€6,0002022-072022-07

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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