「Constellation」と呼べなかった時計
オメガが創業100周年を記念して1948年に発表した「Centenary」は、ブランド初の自動巻クロノメーターであった。この限定モデルが想定を超える反響を呼んだことから、オメガは新たな定番ラインの構想に至る。1952年、Constellationが発表される。文字盤6時位置の小さな星と、ケースバックに刻まれた天文台のメダリオン。同社が天文台クロノメトリーコンクールで重ねた受賞の象徴を、ブランドの顔として身に着けた一本だった。
ところが米国市場では、Lockheed社が航空機「Constellation」(L-049 / L-1049 Super Constellation)を商標として保有していたため、オメガはこの名称を使用できなかった。米国向けに輸出された個体は、現地ディストリビューターのNorman Morris社が独自にケーシングを行い、文字盤には「Globemaster」と刻まれた。これがGlobemasterという名前の起源である。商標問題が解決された1955〜1956年頃を境に、米国でもConstellationの呼称が用いられるようになり、Globemasterの名は表舞台から姿を消していく。