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Junghans · Form · 2017

Form A Stainless Steel / White Arabic / Black Calf

2017年バーゼルワールドで生まれた新ライン「FORM」の原点。凹面ダイヤルにアラビア数字を刻む自動巻き

027/4731.00は、2017年のバーゼルワールドでユンハンスが発表した新コレクション「FORM」の自動巻きモデル、FORM Aのアラビア数字仕様である。直径39.1mmのステンレスケースは側面が凸状に湾曲し、凹面に成形された文字盤と呼応する立体構成を持つ。ムーブメントはETA 2824-2系とされる自動巻きCal.J800.2。マックス・ビルともマイスターとも異なる、既存ラインに属さない新規コレクションの出発点に立つ一本であり、発表時の4型のうちアラビア数字に黒のカーフを合わせた仕様にあたる。

Ref. 027/4731.00
発表年 2017
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Form
カテゴリ ドレス
キャリバー J800.2
ケース径 39.1 mm
防水 50 m
関連人物 エアハルト・ユンハンス
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 39.1 mm
厚さ 9.5 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 50 m
Movement · ムーブメント
キャリバー J800.2
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 25 石
パワーリザーブ 38 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Silver
インデックス Arabic Numerals
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

マックス・ビルの隣に、新しい線を引く

2017年3月、バーゼルワールド。ユンハンスは「FORM」と名付けた新コレクションを発表した。当時の同社の柱は、1961年にデザインされたマックス・ビルと、戦前に起源を持つマイスターであり、近年の新作の多くはこの2ラインの中で展開されてきた。既存ラインに属さない白紙からのコレクションの登場は、それ自体が小さな事件だった。FORMは自動巻き3針の「FORM A」とクォーツクロノグラフの「FORM C」の2系統で構成され、AはAutomaticの頭文字である。

背景には、2010年代半ばに強まった普及価格帯の機械式時計への関心があったとみられる。バウハウスに連なる造形言語を受け継ぎながら、マックス・ビルの名を借りずに、より若い層へ向けた現代的な解釈として提示された。

アラビア数字という選択

発表時のFORM Aは、バーとドットの指標(027/4730.00・4734.00)とアラビア数字(027/4731.00・4735.00)の文字盤に、それぞれ2色のカーフを合わせた4型で構成された。027/4731.00はその中で、視認性の軸となるアラビア数字インデックスに黒のカーフを合わせた仕様である。指標仕様の027/4730.00とケース・ムーブメントを共有しつつ、数字の存在によって表情は実用寄りに振れる。発表当初の専門メディアは、一見地味なFORMが実物では立体的な造形で印象を覆すと評しており、その評価の中心にあったのが、凹面文字盤と凸面ケースの組み合わせだった。

9年目の現行機

FORMはその後、2019年のバウハウス100年記念版や、2025年の新しいFORM Damen・FORM Quarzなどへと枝を広げた。系列が増えるほど、最初期から続く027/4731.00の位置づけは明確になる。すなわち、FORMという設計言語の原型を、発表時の姿のまま体現し続ける基準機である。発表時の仕様のまま大きな変更を経ていない点は、このRefの性格をよく示している。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

FORM Aの設計は、正面と側面で別の顔を持つ。正面から見れば薄いベゼルとエッジの立った輪郭が硬質な印象を与えるが、側面に回ると、ケースは椀を伏せたような凸面を描く。直径39.1mmに対して厚さは9.5mmに抑えられ、湾曲した裏蓋側が手首に沿うため、数値以上に薄く平らに見える。ラグは短く絞られており、全面ポリッシュ仕上げと相まって、ドレスとカジュアルの中間に立つ佇まいをつくる。

文字盤はこの凸面ケースの反転形として設計されている。マットなシルバーめっき仕上げの盤面は中央へ向かってわずかに窪み、外周には正方形を連ねたミニッツトラックが型押しで刻まれる。印刷ではなく凹凸で分目盛りを表現する手法は、無装飾に見える盤面に光の角度で現れる立体感を仕込む仕掛けであり、FORMの設計思想を最も端的に示す部分である。027/4731.00ではここにアラビア数字が全周配置され、5分ごとの数字の一部には色が差される。時分針には細い夜光が入り、暗所での読み取りを支える。3時位置の日付窓は一段沈めて開けられ、開口部の処理にも立体の文法が一貫する。

ムーブメントはETA 2824-2系とされる自動巻きCal.J800.2で、毎時28,800振動 (4Hz)、パワーリザーブは約38時間。スモーク調のガラスを嵌めたシースルーバックから作動が覗ける。リューズはねじ込みではなく、防水は50m防水。ストラップは黒のカーフで、側面に文字盤の5分マーカーと呼応する色を効かせた仕立てとされ、無彩色の本体に控えめな彩りを添えている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

FORMコレクションは2017年3月のバーゼルワールドで発表された。FORMはその年の目玉として、自動巻きのFORM Aとクォーツクロノグラフの FORM Cの2系統で公開された。027/4731.00はFORM Aの発表時ラインナップの一角を占めるアラビア数字仕様で、同年中に発売されている。

発売後、本Ref自体に大きな仕様変更は確認されていない。一方でFORMファミリーは段階的に拡大し、レディス向けのFORM Damenやクォーツ3針のFORM Quarzが加わったほか、創業160周年 (2021年) には記念モデル「FORM A 160」が登場したと伝わる。2019年にはバウハウス創設100年を記念したFORM A 100 Jahre Bauhaus(1,000本)、2025年にはバウハウスのデッサウ移転100年に寄せたFORM A Bauhaus Edition(1,000本)も展開されている。

こうした派生の増加を経ても、027/4731.00は同一Refのまま扱われてきたとみられ、WatchBase も製造開始を2017年、ケースを39.1mm・厚さ9.5mmとしている。FORM Aの初期構成のうち指標仕様の027/4730.00とともに、コレクションの基準点であり続けている。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 専門メディア Junghans Caliber J800.1 Watch Movement 専門メディア · Caliber Corner · 2026.08.15 閲覧 Caliber Corner · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Junghans celebrates 100 years of Bauhaus Dessau with colourful tribute 専門メディア · Europa Star · 2026.10.12 閲覧 Europa Star · 2026.10.12
  3. 03 専門メディア Value Proposition: Junghans Form A - Baselworld 2017 (Hands-on, Specs & Price) 専門メディア · Monochrome Watches · 2026.10.12 閲覧 Monochrome Watches · 2026.10.12
  4. 04 専門メディア Junghans 027/4731.00 : Form A Stainless Steel / White Arabic / Black Calf 専門メディア · WatchBase · 2026.10.12 閲覧 WatchBase · 2026.10.12
  5. 05 専門メディア Junghans FORM A Watch Is An Homage To The Color Wheel 専門メディア · aBlogtoWatch · 2026.10.12 閲覧 aBlogtoWatch · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2017 · WatchLedger market index
2017-04-06 · EUR 840€775€800€825€850€875€9002017-042017-04

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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