本文へ
IWC · Ingenieur · 2026

Ingenieur Automatic 35 Stainless Steel / Blue

2026年、Ingenieur Automatic 35 にブルーダイヤルを導入した、シリーズ初の有彩色文字盤Ref

IW324907 は、2026年4月の Watches and Wonders Geneva で発表された Ingenieur Automatic 35 の現行モデルである。直径35mm・厚さ9.4mmのステンレススチール製ケースに、グリッドパターンの濃紺文字盤を組み合わせる。2025年に始動した Ingenieur Automatic 35 コレクション初の有彩色文字盤であり、IWC が1960年代後半から続けてきたブルーダイヤルの系譜を、現行 35mm の Ingenieur に持ち込んだ一本である。

Ref. IW3249-07
発表年 2026
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Ingenieur
カテゴリ ラグジュアリースポーツ
キャリバー 47110
ケース径 35.1 mm
防水 120 m
関連人物 フローレンタイン・アリオスト・ジョーンズ / アルベール・ペラトン / ジェラルド・ジェンタ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.22
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
35.1 mm
厚さ 10.7 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 120 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 47110
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 23 石
パワーリザーブ 42 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

2026年、35mm の Ingenieur に色彩を持ち込む

IW324907 は、2026年4月14日の Watches and Wonders Geneva で発表された現行モデルである。同時に IW324911(18Kレッドゴールド製ダイヤモンドベゼル仕様)が公開され、2025年に始動した Ingenieur Automatic 35 コレクションへの第2世代追加として位置づけられた。

Ingenieur Automatic 35 シリーズの初期3本は、ステンレススチール製の銀色文字盤 IW324901、ステンレススチール製の黒文字盤 IW324906、そして18Kレッドゴールド製のゴールド文字盤 IW324903 という、抑制された配色で構成されていた。Time and Tide や Monochrome Watches の現地レポートは、2026年の追加2本を「シリーズに色彩と装飾性を導入する役回り」と評している。IW324907 はそのうち、ステンレススチールという素材を維持したまま、ダイヤルにのみ手を入れたほうの一本である。

1976年からの設計言語、1960年代からのブルー

現行 Ingenieur シリーズ全体の出発点は、1976年に Gérald Genta が手がけた Ref. 1832 にある。IWC は2023年に Ingenieur Automatic 40(IW3289系)としてこの設計言語を本格的に復活させ、2025年に同じ意匠を35mmサイズへ展開した。

IW324907 が選んだブルーには、もう一つの系譜が重なる。IWC が腕時計にブルーダイヤルを採用した歴史は1960年代後半に遡り、その初期作の一つに Ingenieur Automatic Ref. 866AD があると伝わる。IWC 公式のプレスリリースもこの Ref. 866AD を引き合いに出してこのRefを紹介しており、メーカー側がブルーダイヤルの系譜を意識した追加であることが読み取れる。

シリーズ内での位置

2026年5月時点で、Ingenieur Automatic 35 のラインアップはステンレススチール3色(IW324901銀、IW324906黒、IW324907青)と、18Kレッドゴールド2型(IW324903ゴールド文字盤、IW324911ダイヤモンドベゼル)で構成される。IW324907 はこのなかで、シリーズで初めて有彩色文字盤を採用したRefであり、初期ラインの単色構成に対する明確な転換点となる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースとブレスレット

ケース径は35mm、厚さは9.4mm。40mm版の Ingenieur Automatic 40(IW3289系)に対し、ケースを縦横に小型化したうえで、厚みを約1mm以上抑えている。この薄さを実現するため、40mm版が備える軟鉄製の耐磁内装は省かれ、サファイアクリスタル製のシースルー・バックが採用された。Genta が1976年の Ref. 1832 で確立したインテグレーテッドの文法は、5本の機能ねじを配したベゼル、サテン仕上げの H リンクと、その中央を貫くポリッシュ仕上げの幅広いセンターリンクというブレスレットの構成に継承されている。バックルは観音開きのバタフライ・フォールディング・クラスプ。

ダイヤル

このRefの最大の特徴は、Ingenieur Automatic 35 コレクションで初めて採用されたブルーダイヤルである。表面には小さなラインと正方形の塊が交互に並ぶ「グリッド」パターンが刻まれる。同シリーズの IW324901(銀)、IW324906(黒)、IW324903(ゴールド)と意匠は共通だが、ブルーは光の入射角によって表情の変化幅が大きい。針とアプライドインデックスはロジウムめっき仕上げで、Super-LumiNova が充填される。3時位置の日付窓は地色を文字盤と同じブルーで統一し、6時位置には Ingenieur シリーズの象徴である稲妻(ライトニング・ボルト)型のロゴが配される。

ムーブメント

搭載されるのは Cal.47110。Monochrome Watches の取材によれば、リシュモン傘下の姉妹ブランド Cartier が手がける Cal.1847 MC をベースとし、IWC が仕上げを施した自動巻ムーブメントとされる。毎時28,800振動 (4Hz)、パワーリザーブは42時間、23石。サークル装飾とコート・ド・ジュネーブが施され、ローターはゴールドメッキで装飾される。40mm版が搭載する自社製 Cal.32111(120時間パワーリザーブ)とは別系統の機械であり、薄型化と裏蓋スケルトン化のための選択が背景にある。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2026年4月14日、スイス・ジュネーブで開催された Watches and Wonders Geneva において、IWC は IW324911(18Kレッドゴールド製ダイヤモンドベゼル仕様)とともに本Refを発表した。前年2025年4月1日に同じ Watches and Wonders で初公開された Ingenieur Automatic 35 コレクション(IW324901銀文字盤、IW324903ゴールド文字盤、IW324906黒文字盤の3本)に続く第2世代追加であり、シリーズで初めて有彩色文字盤を採用したRefとして登場した。

発表時の発売価格は、スイス本国で CHF 10,500(税抜)、米国市場で USD 11,200 と公表された。これは初期ラインのステンレススチール2本(IW324901、IW324906)と同水準の価格設定で、同時発表の IW324911(CHF 17,500)とは明確な価格差を持つ。

販売チャネルは、IWC 公式オンラインブティックおよび正規販売店経由で、本Refはユニセックスモデルとして位置づけられている。本稿執筆時点(2026年5月)では現行生産モデルであり、生産期間中の仕様変更や派生Refの追加は確認されていない。

02 — Price history

価格推移

2026 · WatchLedger market index
2026-04-14 · EUR 11,300€11,299€11,300€11,300€11,301€11,3012026-042026-04

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

※ 上記はアフィリエイト広告です。価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。

03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants