金属とG-SHOCKを接ぐ
1983年に登場したG-SHOCKは、樹脂で機械を包み、衝撃を逃がすという思想で知られてきた。その素材イメージに金属を持ち込む試みが、1990年代後半のカシオで進む。1996年にはチタンやサファイアを用いた最上位線MR-Gが生まれ、その流れの中で、より手の届く「金属のG-SHOCK」として構想されたのがMT-Gである。
MT-Gは「Metal Twisted G-SHOCK」の略で、金属と樹脂を撚り合わせるように組み合わせる発想を名に込める。最初の一本は1999年のGC-2000とされ、翌2000年から「MTG」の型番が用いられるようになった。カシオの公式史によれば、初代はTriple Floating Guardと呼ぶ新たな耐衝撃構造を備えていたという。金属の質感と、落としても壊れにくいという約束。相反しがちな二つを一つのケースで両立させること。これがMT-Gに課された出発点であった。