計算尺から始まった名
「クロノマット」という名は、現在の腕時計より数十年さかのぼる。1940年代初頭、ブライトリングは回転式の円形計算尺を組み込んだクロノグラフの特許を取得し、Ref. 769として1942年ごろに市場へ出したと伝わる。名はchronograph(クロノグラフ)とmathematics(数学)を組み合わせたもので、回転ベゼル上の計算尺で乗除算や単位換算を行えた。技術者やパイロットのための計算具である。回転計算尺を備えた初期の腕時計の一つであり、この発想はのちにナビタイマーへと受け継がれた。1950年代から70年代にかけて名は各種の文字盤に残ったが、ナビタイマーの影に隠れ、70年代末には生産が途絶える。