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Bell & Ross · Marine · 2008

BR 02-92 Blue

トノー型ケースに1000m防水を収めたBR02ダイバー。黒文字盤へ青を差したプロ・ダイヤル仕様である

BR02-92 ブルーは、2007年に始動したBell & RossのダイバーラインBR02に属する3針モデルである。44mmのトノー型ケースはステンレススチール製で、本機はマットなブラックPVDで仕上げられる。黒文字盤には青みを帯びた夜光マーカーが配され、これが「ブルー」の名の由来となる。内部式の逆回転防止ベゼルとヘリウム排出バルブを備え、1000m防水を確保する。セリタ製の自動巻Cal.SW200-1を搭載した、計器としての潜水時計である。

Ref. BR02BLUE
発表年 2008
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Marine
カテゴリ ダイバーズ
キャリバー SW200-1 a
ケース径 44 mm
防水 1000 m
関連人物 ブルーノ・ベラミッシュ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.14
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 44 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 1000 m
Movement · ムーブメント
キャリバー SW200-1 a
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 26 石
パワーリザーブ 38 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Arabic Numerals
針 Sword
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

空から海へ

Bell & Rossは1992年の創業以来、計器を起点とする時計を作ってきた。2005年に登場したBR01は、航空機のコックピット計器を模した正方形ケースで知られる。その勢いを受け、2007年にブランドは関心を空から海へ移した。こうして生まれたのがダイバーラインBR02である。先行する1997年のHydromaxはオイル封入式のクオーツダイバーであった。BR02はこれと異なり、機械式の自動巻を核に据えた潜水計器として構想された。空を主戦場とするBR01に対し、海の計器という新たな柱を立てる狙いがあった。

トノー型という選択

BR02を一目で識別させるのは、丸でも四角でもないトノー型ケースである。BR01の正方形と、伝統的な丸型ダイバーの中間に位置する造形といえる。潜水時計の多くが外周に回転ベゼルを置くのに対し、BR02はそれを風防内側へ収めた。操作は2時位置のねじ込み式リューズで行い、外形を平滑に保つ。ヘリウム排出バルブを備え、飽和潜水を想定した1000m防水を確保する。奇抜にも映る外形は、計器としての必然から導かれたものである。

青を差したプロ・ダイヤル

本機BR02-92 ブルーは、BR02の中でもプロ・ダイヤルと呼ばれる系列に属する。黒い文字盤に大ぶりのアラビア数字を置き、夜光に色を与えた仕様である。ケースはブラックPVDで覆われ、視認部の青がその黒地に映える。同系列にはオレンジを差した姉妹機BR02-ORANGEが存在し、色で性格を分ける。派手な装飾を避け、暗所での識別性へ意匠を集約した点に本機の性格が表れる。

ダイバー系譜での位置

BR02はBell & Rossのダイバー史において、HydromaxとBR03 Diverの間をつなぐ存在である。2017年に登場した正方形のBR03-92 Diverは、このBR02の経験を土台に生まれた。派手な脚光を浴びにくい一本でありながら、ブランドの潜水計器の系譜を支えた。市場で大きく語られることは少なかったが、約10年にわたり海の計器として供給された。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の設計はBR02共通の構造を土台に、ブラックPVDと青の夜光で性格を与える。

ケースは316Lステンレススチール製のトノー型で、径は44mmを測る。前面のビス留めされた上部や角は研磨され、側面はサテン仕上げとなる。本機ではこの鋼材全体へマットなブラックPVDが施され、無反射の黒へ統一される。リューズは2つあり、3時位置が時刻と日付、2時位置が内部ベゼルを司る。いずれもねじ込み式で、周囲をラバーで縁取り、潜水時の操作性を高める。

文字盤は黒地に大型のアラビア数字を配し、剣型の針を備える。内部ベゼルは60分目盛りの逆回転防止式で、経過時間を黒地の上で読み取らせる。数字と針へ塗られた夜光は青みを帯び、これが「ブルー」の識別点となる。姉妹機がオレンジで同じ役割を担うのに対し、本機は青で暗所の視認性を演出する。日付は4時と5時の間に小窓を開け、文字盤の対称を大きく崩さない。

風防はドーム状のサファイアで、防水性能に応じて3mmを超える厚みを持つとされる。裏蓋はソリッドで、中央にBell & Rossの「&」が刻まれる。その近傍にはヘリウム排出バルブが置かれ、オレンジの環で縁取られる。ストラップはラグを持たないケースに沿う形のラバーで、尾錠はピンバックルである。

ムーブメントは自社製ではなく、セリタ製の自動巻Cal.SW200-1を調達して用いる。毎時28,800振動 (4Hz) で時刻と日付を駆動する、実用本位の選択である。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

BR02ラインは2007年に発表され、Bell & Rossが空の時計から海の計器へ軸足を広げた節目となった。本機BR02-92 ブルーは、その系列に属するブラックPVDのプロ・ダイヤル仕様で、WatchBaseは生産を2008年と記録する。発表時点で限定生産ではなく、レギュラーモデルとして供給された。無垢のスチール仕上げを採る標準のBR02-92が基幹に在り、本機はその色違い・仕上げ違いとして並んだ。同じプロ・ダイヤルの枠には、オレンジを差したBR02-ORANGEが併存した。3針のBR02-92が1000m防水であるのに対し、クロノグラフのBR02-94は500m防水として別系統で展開された。生産期間の後半には、カーボン調やローズゴールドを纏う派生も家族へ加わった。搭載するセリタCal.SW200-1は生産期間を通じて変わらず、文字盤やベゼルの大規模な仕様変更は確認されていない。地域限定や流通限定の特別仕様についても、本機に関する確たる記録は見当たらない。BR02はその後ラインごと生産を終え、現行カタログには残らない。Bell & Rossのダイバー系譜は、2017年の正方形のBR03-92 Diverへと引き継がれていく。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Collections - Bell & Ross 公式 · Bell & Ross · 2026.08.15 閲覧 Bell & Ross · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア SW300-1 - Grail Watch Reference 専門メディア · Grail Watch Reference · 2026.08.15 閲覧 Grail Watch Reference · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2014 · WatchLedger market index
2014-06-16 · EUR 2,900€2,700€2,800€2,900€3,000€3,1002014-062014-06

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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