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Audemars Piguet · Royal Oak Offshore · 2007–2007

Royal Oak OffShore 15701 Scuba Boutique Blue

2007年、直営ブティック限定300本。ダイバー誕生前夜のオフショアを物語る青いスキューバ

ロイヤル オーク オフショア スキューバ「ブティック・ブルー」15701ST.OO.D002CA.02は、2007年にオーデマ ピゲ直営ブティック限定で販売された300本限定モデルである。ステンレススティール製42mmケースに300m防水を備え、10時位置のリューズで操作するインナー回転ベゼルを持つ。ムーブメントは自動巻Cal.2325。2005年のヴェンペ向け特注に始まるスキューバ系譜の第2世代にあたり、2010年にレギュラーコレクション化するオフショア ダイバーへの橋渡しを担った1本である。

Ref. 15701ST.OO.D002CA.02
発表年 2007
状態 生産終了
限定 限定 300
コレクション Royal Oak Offshore
カテゴリ ラグジュアリースポーツ
キャリバー AP 2325
ケース径 42 mm
関連人物 ジュール=ルイ・オーデマ / エドワード=オーギュスト・ピゲ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Other
42 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
Movement · ムーブメント
キャリバー AP 2325
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 32 石
パワーリザーブ 38 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Arabic Numerals
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

クロノグラフ一色だったオフショアの空白地帯

1993年に誕生したロイヤル オーク オフショアは、長らくクロノグラフを中核とするコレクションだった。1972年のロイヤル オークが潜水士の装具に着想を得たと伝わる一方、オーデマ ピゲは2005年まで本格的なダイバーズウォッチを一度も製品化していない。その空白を埋める契機となったのが、ドイツの宝飾商ヴェンペの依頼である。傘下の時計製造部門Wempe Chronometerwerkeの創設100周年を記念し、2005年にRef.15340としてスキューバ初代が誕生した。ステンレススティール175本とピンクゴールド35本の限定で、10時位置のリューズで操作するインナー回転ベゼルという、以後のダイバー系オフショアを規定する基本構造をすでに備えていた。

ブティック限定という流通実験

ヴェンペ版の手応えを受け、オーデマ ピゲは2006年からスキューバを直営ブティック専用モデルとして再構成する。それがRef.15701STを名乗るブティックエディションである。第1弾は黒い見返しにオレンジ系夜光のアラビア数字を組み合わせた15701ST.OO.D002CA.01で、300本が各国のブティックに配られた。カタログには掲載されず、広告展開もほとんど行われなかったとされる。本機「ブティック・ブルー」15701ST.OO.D002CA.02はその第2弾にあたり、2007年に同じく300本が製作されたと伝わる。見返しとダイバースケールを青に染めた以外、基本構成は第1弾を踏襲する。

ダイバー定番化への助走

15701STの3部作は、ダイバーズモデルの需要を測る実験として読むことができる。2008年のレッド(15701ST.OO.D002CA.03)で3色が出揃った後も特定小売店向けの少量生産が続き、2010年、ダイバー15703ST.OO.A002CA.01がレギュラーコレクションに加わった。ムーブメントは調達ベースのCal.2325から自社製Cal.3120へ置き換えられ、「スキューバ」の名は「ダイバー」へ改められる。本機はその定番化の直前に位置する過渡期の証人であり、アラビア数字の文字盤と無垢のケースバックという、後のダイバーが手放した要素を留めた最後期グループの1本でもある。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

42mmのステンレススティールケースは、クロノグラフ用オフショアの基本骨格からプッシャーを取り除いた構成である。最大の機構的特徴は2つのリューズにある。3時位置がねじ込み式の巻上げリューズ、10時位置が文字盤内周のインナー回転ベゼルを操作する専用リューズで、双方ともラバーで被覆される。インナーベゼルは逆回転防止の爪を備え、反時計回りにのみ作動する。潜水経過時間を実際より短く誤認させないための、回転ベゼル式ダイバーズの定石を文字盤の内側に移し替えた設計である。防水は300mを確保するが、ヘリウムエスケープバルブは持たない。

文字盤は中央にメガタペストリー(機械彫りの大型格子模様)を配し、その外周の見返しに60分のダイバースケールを置く。本機ではこの見返しが青く塗られ、黒い文字盤との対比がリファレンスの識別点となる。縦方向に整えられたサンセリフ体のアラビア数字を白い夜光で刷る点は、バゲットインデックスだったヴェンペ版からの明確な変更である。針は1993年の初代オフショアに連なる丸みを帯びた形状で、秒針の先端には夜光入りのロリポップが載る。

ケースバックは無垢で、ル・ブラッシュの旧マニュファクチュール建屋をレリーフで刻む。2006〜2008年のブティック3部作に共通する意匠である。ムーブメントは自動巻Cal.2325。ジャガー・ルクルト製キャリバーをオーデマ ピゲ仕様に仕立てたものと伝わり、毎時28,800振動 (4Hz)、パワーリザーブは約38時間。2010年のダイバーで自社製Cal.3120に置き換えられる前の、調達ベース世代の機械である。ストラップは黒のラバーにフォールディングバックルの組み合わせで、2010年以降のダイバーが採用するピンバックルとは系統が異なる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

スキューバの系譜は2005年10月に始まる。ドイツの宝飾商ヴェンペの時計製造部門Wempe Chronometerwerkeの創設100周年を記念し、Ref.15340がステンレススティール175本、ピンクゴールド35本の限定で製作された。翌2006年、オーデマ ピゲは直営ブティック専用のRef.15701STを投入する。第1弾はオレンジ系夜光数字の15701ST.OO.D002CA.01で、限定300本。カタログには掲載されなかった。本機ブティック・ブルー15701ST.OO.D002CA.02は2007年に続いた第2弾で、同じく300本とされる。WatchBaseは生産期間を2007年の単年と記録する。2008年には赤い見返しの15701ST.OO.D002CA.03(300本)が加わり、3色のブティックエディションが出揃った。並行して、イタリアの小売店バルトレリの125周年を記念したPVDスティールにブロンズベゼルの15702AU(50本)が2007〜2008年頃に、2009年にはミラノのモンテナポレオーネ通りブティック向けにプラチナとピンクゴールドの15704PR(5本)が製作されている。2010年、ダイバー15703ST.OO.A002CA.01がレギュラーコレクション入りし、スキューバの名を冠した系譜は事実上閉じられた。本機は仕様変更を経ることなく、単年の限定生産で生涯を終えたリファレンスである。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants