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CALIBER · FP Journe

1300.3 NOL

自動巻 Automatic Analog デイト ビッグデート ムーンフェイズ Power Reserve Indicator

一方向巻き上げへ改められた、F.P.ジュルヌの自社製オクタ自動巻キャリバー1300.3の月相付き構成

振動数
21,600 vph · 3 Hz
パワーリザーブ
160 時間
石数
37 石
ムーブメント径
30.8 mm
Cal. 1300.3 NOL
movement · 1300.3 NOL 図: ムーブメント — WatchBase
01 — OVERVIEW

概要

キャリバー1300.3は、独立時計師フランソワ=ポール・ジュルヌ率いるF.P.ジュルヌの自社製自動巻きである。2001年に登場したオクタの基盤を継ぎ、ローターを一方向巻き上げに改めた世代にあたる。地板と受けは18金のローズゴールド、巻き上げは中心から外した22金のローターが担う。単一の香箱に収めた長さ約1mのゼンマイが、公称120時間、最大160時間を駆動する。振動数は21,600vph (3Hz)、37石。WatchBaseの「1300.3 NOL」は月相を備えた構成を指し、オクタ・オートマティック・リュヌなどに搭載される。

02 — SPECIFICATIONS

仕様

MakerFP Journe
Reference1300.3 NOL
TypeAutomatic(自動巻)
DisplayAnalog
Frequency21,600 vph (3 Hz)
Jewels37 石
Power reserve160 h
Movement ⌀30.8 mm
HandsHours, Minutes, Small Seconds
DateBig Date
AstronomicalMoonphase
AdditionalPower Reserve Indicator
03 — EDITORIAL

系譜と歴史

Genealogy & history

オクタの誕生 — 自社初の自動巻

F.P.ジュルヌが自動巻きのオクタを発表したのは2001年である。Monochromeによれば、オクタは同社初の自動巻きの機械であり、自動巻きのために精度を犠牲にすることを嫌ったジュルヌは、クロノメーター級の精度を保ちながら120時間、すなわち5日間のパワーリザーブを実現した。2001年のオクタ・レゼルヴ・ド・マルシュは、同社にとって3作目の時計であった。

オクタは当初から、同じ大きさの機械に多様な複雑機構を載せる基盤として設計された。Monochromeは、この機械がやがてオクタ・ゾディアックや永久カレンダーのような複雑な時計から、月相付きのモデルまで、コレクション全体の基幹になったと書いている。2021年には、ジュネーブでオクタの20周年を記念する展示が開かれた。

真鍮から金へ

初期のオクタの機械は、ロジウムめっきを施した真鍮で作られていた。Monochromeによれば、ジュルヌは2004年に真鍮の部品を無垢の金へ置き換え、時計の格を高めるとともに耐久性も増した。2003年から2005年に作られたオクタ・リュヌは、この「真鍮の機械の時代」に属する。

一方向巻きへの進化

その後、巻き上げの機構が改められた。Monochromeは2015年の記事で、ジュルヌの友人がコンピューターに向かって仕事をしていたため、手をあまり動かさず時計が十分に巻き上がらなかったことがきっかけだったと伝えている。そこでジュルヌは、一方向にだけ回って巻き上げるローターを設計した。セラミックの球を使った軸受けが、ローターを一方の向きには回し、逆の向きでは止める。パワーリザーブは同じ120時間のままであった。

月相を備えた構成

WatchBaseが「1300.3 NOL」と記す構成は、月相を備えた版を指す。月相は2003年のオクタ・リュヌで初めて現れ、同じ年にGPHGの男性用時計賞を受けた。Monochromeによれば、オクタ・オートマティック・リュヌは、11時と12時のあいだの大型の日付、9時位置のパワーリザーブ表示、7時位置の月相、4時と5時のあいだの小秒という配置を持つ。同じ1300.3の基盤から、月相のほか永久カレンダーなど複数の複雑機構が派生しており、同じ寸法の機械に機構を載せ替えるという当初の構想が形になっている。

04 — MECHANISM

技術解説

Technical breakdown

構造の核 — 単一香箱と長いゼンマイ

キャリバー1300.3は、全体の直径34.6mmの大型の自動巻きである。Europa Starが掲載したF.P.ジュルヌの資料によれば、ケースに収める部分の直径は30.4mm、全体の厚さは5.90mm、巻き上げ機構を含む高さは3.10mm。動力源は単一の香箱に収めた長さ約1mのゼンマイで、最大160時間(±12時間)を駆動する。Monochromeは、機械は160時間動くものの、諸元が120時間とされているのは、その範囲で精度がよく安定するからだと説明している。資料は、文字盤を上にした状態での振り角を、巻き上げから12時間で280度以上、90時間で220度以上としている。ゼンマイには滑り機構があり、巻きすぎを逃がす。

テンプと脱進機

テンプは、4つの調整用のおもりで慣性を調整するフリースプラング式である。慣性モーメントは10.10mg・cm²とされる。脱進機は15歯のガンギ車を持つ直線型のレバー脱進機で、振動数は21,600vph (3Hz)、持ち上がり角は52度。ヒゲゼンマイには平ヒゲのアナクロンを用い、レーザーで溶接して固定する。可動式のひげ持ちを備え、組み立て後の調整を可能にしている。

金の地板と巻き上げ機構

地板と受けは18金のローズゴールドで作られる。受けには円形の筋目を、地板には部分的に円形の粒状の仕上げを施し、ネジの頭を磨いて溝を面取りする。1300.3では受けの一部が透かされ、内部を見通せる。

巻き上げは、中心から外した22金のローズゴールドのローターが担う。ローターにはギヨシェが施され、自動で固定される玉軸受けと組み合わされて一方向にだけ巻き上げる。手首のわずかな動きも巻き上げに生かす仕組みで、資料は巻き上げの速さを24時間あたり274回転としている。

大型の日付と表示

文字盤側では、大型の日付が目を引く。日付の窓は4.7×2.6mmと大きく、読みやすさを高めている。2022年のオートマティックでは、中心から外した時・分・小秒の文字盤、大型の日付、パワーリザーブ表示を備える。石数は37石で、資料は文字盤を除く機械の部品を260点、革ベルトを付けてケースに収めた状態で301点としている。2022年のオートマティックのケースは直径40mmまたは42mm、厚さ10.70mmである。月相を備えた構成では、これに月相の表示が加わる。

05 — CARRIERS

このキャリバーを搭載する 1 本のリファレンス

This caliber appears in 1 references
06 — SOURCES

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

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