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Zenith · Revival · 2025–2026

Defy Chronograph USM Gentian Blue

2025年発表。1969年型デファイの八角形ケースに初めてエル・プリメロ400を収めた、USM協業のゲンチアンブルー、60本限定

03.A780.400/19.M3642は、2025年のジュネーブ・ウォッチ・デイズで発表されたデファイ クロノグラフ USMの一本である。スイスの家具メーカーUSMとの協業から生まれた4色展開のうち、USMゲンチアンブルーの文字盤を持つ。ケースは1969年に登場した初代デファイの八角形デザインを再現した37mmのステンレススチール製で、14面のベゼルを備える。この八角形ケースにクロノグラフが収められたのは本作が初であり、心臓部には自社製のエル・プリメロ400が据えられる。各色60本のみの限定生産である。

Ref. 03.A780.400/19.M3642
発表年 2025
状態 生産終了
限定 限定 60
コレクション Revival
カテゴリ クロノグラフ
キャリバー El Primero 400
ケース径 37 mm
防水 300 m
クロノグラフ デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.09
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
37 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 300 m
Movement · ムーブメント
キャリバー El Primero 400
タイプ Automatic
振動数 36,000 bph
石数 31 石
パワーリザーブ 50 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 二つの1960年代が出会う

2025年のジュネーブ・ウォッチ・デイズで、ゼニスはスイスの家具メーカーUSMとの協業によるデファイ クロノグラフ USMを発表した。USMのモジュラー家具システム「ハラー」は1965年に、ゼニスの自動巻きハイビート・クロノグラフ「エル・プリメロ」と初代デファイは1969年に登場している。ほぼ同時代に生まれた両者が、もし当時に出会っていたら何が生まれたか。その問いを出発点に企画されたカプセルコレクションである。展開は4色で、USMの製品色を映したゲンチアンブルー、ゴールデンイエロー、グリーン、ピュアオレンジからなる。本作03.A780.400/19.M3642は、このうちゲンチアンブルーの文字盤を持つ一本である。

2. 八角形ケースに初めて宿るクロノグラフ

本作の直接の母体は、2022年に発表されたデファイ リバイバル A3642である。これは1969年の初代デファイ(Ref.A3642)の八角形ケースを当時の製造図面から再現した、時刻表示のみのモデルだった。本作はその同じ八角形ケースを受け継ぎながら、内部に初めてクロノグラフ機構を組み込んだ点で一線を画す。ヴィンテージのデファイにも、エル・プリメロを積んだクロノグラフ(A781、A782、A783)は存在した。ただしそれらはトノー型の別ケースであり、八角形ケースは一貫して時刻表示専用だった。八角形ケースとクロノグラフが一つになったのは、本作が初めてのこととなる。型番「A780」は、1970年代のデファイ・クロノグラフが用いた番号系列に連なるものと見ることもできる。

3. あえて選ばれた素のエル・プリメロ

搭載されるエル・プリメロ400は、1969年の3019 PHCを直系の祖とする、毎時36,000振動 (5Hz) の高振動クロノグラフである。ゼニスには1/100秒や1/10秒を計測する後年の派生も存在するが、本作はそうした機構を持たない初期世代の400をあえて選んでいる。コラムホイール制御による古典的な構成は、外装が宿す1960年代の気配と呼応する。限定60本という規模も、現行ラインへの本格導入ではなく、二つのブランドの歴史を祝う記念的な性格を示している。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本作の外装は、1969年の初代デファイが確立した八角形ケースと14面ベゼルをほぼそのまま受け継ぐ。ケース径は37mmと現代の基準では小ぶりだが、面取りの効いた多面構成がかえって存在感を強めている。表面はヘアラインとポリッシュを面ごとに切り替え、光の当たり方で表情が変わる。ラグはケースに溶け込むフード型で、ブレスレットへ滑らかに連続する。リューズはねじ込み式とされ、その両脇に円筒形のプッシュボタンが配される。防水性能は100m防水 (10気圧) にとどまる。八角形デファイは元来300m防水を備えたが、クロノグラフ用のプッシュボタンを持つ本作では、その値が引き下げられている。ケース厚は、時刻表示のみのA3642復刻(13.6mm)からわずかに増したとされる。

文字盤はUSMの製品色であるゲンチアンブルーで塗られ、ロジウムを施した角型インデックスには水平の溝が刻まれる。これは初代デファイの意匠を引き継いだ要素だ。クロノグラフの積算計と9時位置のスモールセコンドは銀色で、沈め彫り(スネイル)仕上げとされる。USMの取っ手に見られるロジウムめっきの紋様を参照したという。針はロジウム製で、スーパールミノバ(SLN C1)を備える。クロノグラフ秒針の先端には、USMハラーの球形ジョイントを模したミニチュアが取り付けられ、夜光が仕込まれる。協業を象徴する遊び心のある細部である。

針配置は、9時にスモールセコンド、3時に30分積算計、6時に12時間積算計を置く三つ目の構成で、4時半に日付窓を持つ。これはエル・プリメロ400が長く受け継ぐレイアウトだ。サファイアの裏蓋からは、ゼニスの星を象ったオープンワークのローターが見え、ブリッジにはコート・ド・ジュネーブが施される。ローターにはゼニス エル・プリメロとUSMのロゴが並ぶ。ブレスレットは、かつてゲイ・フレールが手がけたラダー(梯子)型をステンレスで再現したものだ。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

本作が属するデファイ クロノグラフ USMは、2025年のジュネーブ・ウォッチ・デイズで初公開された。八角形ケース自体は2022年にデファイ リバイバル A3642として現行ラインへ復活していたが、そこにクロノグラフを与えた本シリーズはこの2025年が起点となる。発表時の構成は4本で、ゲンチアンブルーの本作(03.A780.400/19.M3642)のほか、ゴールデンイエロー(03.A780.400-1/65.M3642)、グリーン(03.A780.400-2/91.M3642)、ピュアオレンジ(03.A780.400-3/56.M3642)が同時に披露された。いずれも各色60本の限定で、エル・プリメロ400を共有する。各個体の裏蓋には、モデル名や防水性能とともに、限定エディションである旨が刻まれる。販売はゼニスのブティックおよび正規販売店を通じて行われ、4本一括でも単体でも入手できるとされる。付属品として、USMハラーのモジュラー構造を用いた専用の収納ケースが添えられる。本稿執筆時点では、生産終了は告知されていない。

02 — Price history

価格推移

2025–2026 · WatchLedger market index
2025-09-04 · EUR 12,0002026-02-01 · EUR 12,000€11,999€12,000€12,000€12,001€12,0012025-092026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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