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Rolex · Oyster Perpetual 36 · 2020

Oyster Perpetual 36 Stainless Steel / Turquoise

無印の三針に鮮色ラッカーを持ち込んだ2020年の5色のうち、今も36mmに残るターコイズブルー仕様

ロレックス オイスター パーペチュアル36のRef. 126000-0006は、2020年9月に発表されたターコイズブルー文字盤の仕様である。Cal.3230を得て世代交代した36mmに、ロレックスが用意した5色のラッカー文字盤の一つにあたる。真鍮の地板に6層のラッカーを重ね、18kホワイトゴールドのインデックスと針を合わせる。同期のイエローとコーラルレッド、41mmのターコイズが早々にラインを離れた後も、36mmで継続している。2023年のCelebration文字盤では地色にも選ばれた。日付も装飾も持たない器に、色だけで個性を与えた一本である。

Ref. 126000-0006
発表年 2020
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Oyster Perpetual 36
カテゴリ ドレス
キャリバー 3230
ケース径 36 mm
防水 100 m
関連人物 ハンス・ウィルスドルフ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.09.21
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
径 36 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 3230
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 31 石
パワーリザーブ 70 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Turquoise
インデックス Stick / Dot
針 Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 5色の鮮色と、その中のターコイズ

工場の一時閉鎖を経た2020年9月、ロレックスはオイスター パーペチュアル36をRef. 126000へ切り替えた。技術面の軸は同年発表のCal.3230で、デイト無しのサブマリーナー Ref. 124060と同時にこの36mmにも搭載された。同じ発表で、ロレックスは最も控えめなこのラインに5色の鮮やかなラッカー文字盤を用意した。本機126000-0006は、そのうちターコイズブルーを担う仕様である。

発表直後から、複数の専門メディアが5色を1970年代の「ステラ」文字盤と結びつけて論じた。デイデイトなどに用いられた高光沢の鮮色ラッカー文字盤で、ロレックス自身も当時のカタログでこの呼称を使ったと伝わる。ターコイズについては、ロレックスがプラチナ製モデルに充ててきたアイスブルーに一見近い、とする評も出た。貴金属モデルを思わせる青が、最も簡素なスチールの三針に置かれたことになる。

2. 116000から受け継いだ器

126000は、前任Ref. 116000の36mmオイスターケース、ドーム形ベゼル、100m防水、日付を持たない文字盤構成をそのまま引き継いだ。外形の印象はほとんど変わっていない。変わったのは、Cal.3130からCal.3230へ換装された機械と、文字盤が担う役割である。

器の型は据え置き、文字盤に強い色を載せて性格を変える。この世代交代の方針を、本機はラッカーの鮮色という明快な形で示している。

3. 残り続けた色

2020年の鮮色がすべて定着したわけではない。2022年にはイエローとコーラルレッドが全サイズで外れ、41mmのターコイズブルーも姿を消した。それでもターコイズは36mmと31mmに残り、2025年に文字盤構成が大きく改められた際も、36mmの本機は継続対象となった。鮮色の顔ぶれが数年で入れ替わるなか、ターコイズブルーは126000世代を通じて36mmに置かれ続けている。

市場では、この色を宝飾ブランドのティファニーにちなむ通称で呼ぶことも多い。ただしロレックスの公式名は一貫して「ターコイズブルー」である。

4. 地色としてのターコイズ

本機の色は、同世代の派生にも使われた。2023年のCelebration文字盤(36mmは126000-0009)は、ターコイズブルーのラッカーを地色とする。その上に2020年の5色を泡模様として散らした意匠である。単独の一色だったターコイズが、5色をまとめる背景の役を与えられたことになる。

2025年には、18kイエローゴールドのコスモグラフ デイトナ 126518LNにもターコイズブルーのラッカー文字盤が採用された。入門機の36mmで示された色名が、クロノグラフの上位機種にまで及んだ例である。2026年には多色のジュビリー・モチーフ文字盤が36mmに加わったが、本機はその傍らで単色のターコイズとして並び続けている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

文字盤:6層のラッカー

本機の核は、ターコイズブルーのラッカー文字盤にある。ロレックスによれば、真鍮の地板に埃を避けた管理環境でラッカーを6層重ね、最後にニスを掛けて研磨し、発色の深さを引き出す。文字はパッドプリントで刷られ、アワーマーカーと12時の王冠マークは手作業で固定される。光の筋で表情を変えるサンレイ仕上げとは異なり、均一な色面で見せる仕立てである。

インデックスと針は18kホワイトゴールドで、秒針を除き、暗所で青く光るクロマライト夜光を備える。2020年の新作では、41mmのシルバー文字盤がイエローゴールドの針とインデックスを採った。一方で36mmのラッカー5色は、すべてホワイトゴールドで揃えられている。冷たい金属色で鮮やかな地色を縁取り、色面を主役に保つ判断と読める。

前任Ref. 116000との差は、文字盤の外周に表れる。116000は分目盛りに5分刻みの数字を刷っていたが、126000では5分ごとに四角いマーカーを置く簡潔な目盛りに改められた。夜光も前任の緑色発光から青色発光へ切り替わっている。数字が消えたぶん、地色を遮る要素は少ない。

ケースとブレス

ケースは36mmのオイスタースチール製で、ミドルケースは一塊の鋼材から削り出すモノブロック構造をとる。オイスタースチールは、ロレックスが904L系統に属するとする耐食性の高い鋼種である。ミドルケースはサテン仕上げを基調に側面をポリッシュで仕上げ、ベゼルは溝のない鏡面のドーム形とした。ねじ込み式のツインロック竜頭と、細かなフルーティングを刻んだねじ込み式裏蓋で100m防水を確保する。

ブレスは3列リンクのオイスターで、折り畳み式のオイスタークラスプに約5mm延長できるイージーリンクを備える。前任116000では標準装備でなかったとされる機構で、気温による手首の太さの変化に工具なしで対応できる。

ムーブメント

搭載するCal.3230は、2020年に発表されたデイト無しの自社製自動巻である。ニッケル・リン合金製のクロナジー・エスケープメントは、効率と耐磁性を両立させる。常磁性合金のブルー パラクロム・ヘアスプリングは、温度変化と衝撃に強い。振動数は毎時28,800振動 (4Hz)で、パワーリザーブは約70時間と、前任Cal.3130の約48時間から大きく延びた。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2020年9月1日、ロレックスは同年の新作をオンラインで一斉に発表した。例年の春の見本市が開かれなかったこの年、オイスター パーペチュアル36はRef. 126000へ世代交代した。前任Ref. 116000に代わる新世代には、5色のラッカー文字盤が加わった。本機126000-0006はそのターコイズブルー仕様である。同じ色は41mmのRef. 124300と31mmのRef. 277200にも用意された。

2022年3月には、41mmのターコイズブルーが公式ラインアップから外れた。同時期にイエローとコーラルレッドは全サイズで姿を消している。いずれも公式発表ではなく、公式サイトの掲載終了によって確認された変化である。ターコイズブルーは、36mmの本機と31mmには残った。

2023年3月のWatches and Wondersでは、Celebration文字盤が発表された。ターコイズブルーを下地とする多色の泡模様で、36mmでは126000-0009として加わっている。

2025年4月のWatches and Wondersで、オイスター パーペチュアルの文字盤構成は大きく改められた。つや消しのパステル3色が加わり、Celebration文字盤は生産を終えた。41mmは新しいRef. 134300へ移行し、ターコイズブルーはそこに引き継がれていない。一方で36mmの本機は継続となった。

2026年4月のWatches and Wondersは、オイスターケース誕生100周年の節目にあたった。36mmには、10色のラッカーでROLEXの文字を敷き詰めたジュビリー・モチーフ文字盤(126000-0016)が追加された。本機はその後も現行ラインアップに残る。同年、ロレックスはSuperlative Chronometer認定に耐磁性・信頼性・持続可能性の3基準を加えた。ただし本機の公式仕様に記された精度は、日差-2〜+2秒のままである。

発表から現在まで、ケース、ムーブメント、文字盤の仕様に公表された変更は確認できない。2026年9月時点で、本機はロレックス公式サイトに掲載される現行モデルである。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 Watches - Rolex 公式 · Rolex · 2026.08.15 閲覧 Rolex · 2026.08.15
  2. 02 専門メディア Rolex Movements Explained 専門メディア · Bob's Watches · 2026.08.15 閲覧 Bob's Watches · 2026.08.15
02 — Price history

価格推移

2020–2026 · WatchLedger market index
2020-09-01 · EUR 5,3002022-01-20 · EUR 5,5002023-01-18 · EUR 6,1002024-01-04 · EUR 6,3002025-03-11 · EUR 6,4002026-02-03 · EUR 6,550€5,300€5,613€5,925€6,238€6,5502020-092026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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