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ROLEX · SERIES

Day-Date 40

デイデイト 40

36mmを半世紀貫き、40mmへ。貴金属だけで作られ続ける、ロレックスの頂点に置かれた時計。

40 mm
01 — 概要 / SUMMARY

Day-Date 40は、1956年に発表されたロレックスの最上位モデルDay-Dateの現行世代である。文字盤に曜日を綴りで表示する機構と、18金または950プラチナのみで作られるケースを特徴とし、長く36mmを基準形としてきた。2008年のDay-Date II(41mm)を経て、2015年に40mmへと比例を整え直したのが本世代にあたる。自社製Cal.3255を搭載し、Presidentブレスレットとともに「大統領の時計」と呼ばれてきた系譜を受け継ぐ。

02 — STORY · 物語

Day-Date 40(デイデイト 40)、これまでの軌跡

The story of this series
01

1956年、王冠の頂点に置かれた時計

Day-Dateは1956年、ロレックスの最上位モデルとして発表された。文字盤に日付だけでなく、曜日を省略せず綴りで表示する。この機構を備えた量産腕時計は、これが最初とされる。防水のオイスターケース、自動巻、クロノメーター認定という当時のロレックスの到達点を、貴金属専用のケースにまとめた一本だった。

最初のリファレンスは、スムースベゼルのRef.6510とフルーテッドベゼルのRef.6511。ケース径は36mmで、搭載するCal.1055は曜日ディスクを送る機構に課題を抱えていた。翌1957年、機構を改めたRef.6611系が登場し、初期の弱点を解消している。このころ、Day-Dateのために設計されたPresidentブレスレットが定着していった。

02

自社ムーブメントと「大統領の時計」

1950年代末に登場したRef.1803系は、Day-Dateにとって節目となった。搭載されたCal.1555、続くCal.1556は、このモデル初の完全な自社製ムーブメントである。当初はクイックセットを持たず、曜日と日付は針を回して合わせる必要があった。1972年には秒針停止機構が加えられ、時刻合わせの精度が高められている。

操作性の刷新は段階的に進んだ。1977年のRef.18038系がCal.3055で日付のクイックセットとサファイア風防を採り入れ、1988年のRef.18238系はCal.3155で曜日と日付の独立調整、いわゆるダブルクイックセットを実現した。

この時期、Day-Dateは「大統領の時計(President's watch)」と呼ばれるようになる。通称の由来はPresidentブレスレットの名と、各国の要人に愛用された経緯にあると伝わる。ロレックス自身も広告で同様の位置づけを示した。曜日表示が複数言語へ広がったのもこの系譜の特徴で、現在は26言語に対応する。

03

半世紀貫いた36mmと、拡大への試み

Day-Dateは長く36mmを基準形としてきた。2000年のRef.118238系では、ブレスレットが中空からソリッドリンクへ改められ、ラグも幅広く磨き上げられた。ケース径は変えないまま、質感と剛性が現代的に引き上げられている。

大型時計が好まれた時流を受け、2008年にRef.218xxx、Day-Date IIが投入された。ケース径は41mmへと拡大し、専用のCal.3156を搭載する。ただし幅広のラグと厚いケースは、古典的なDay-Dateの均整からはやや離れていた。この世代はおよそ7年で姿を消すことになる。

04

40mmという解 — Day-Date 40の登場

2015年、Day-Date IIに代わってRef.228xxx、Day-Date 40が発表された。ケース径は1mm縮めて40mmとし、ベゼルとラグを細めて比例を整え直した。数値以上に装着感が変わり、現行世代の基準形が定まった。

中核は新型のCal.3255である。エネルギー効率を高めたChronergy脱進機、Parachromひげぜんまい、薄型化した香箱を備え、パワーリザーブは約70時間へと伸びた。曜日と日付は深夜に瞬時に切り替わり、精度はCOSC基準の二倍にあたる日差-2/+2秒で保証される。14件の特許を伴うこの機械は、外観の地味さに反して世代交代の要だった。

05

70年目の現在 — 素材という新章

2019年にはCal.3255が36mmのDay-Date 36にも展開され、現行のキャリバー世代が揃った。近年は素材と文字盤の幅が広がり、2024年には石文字盤を含む新しいダイヤルが追加されている。

2026年、Day-Dateは70周年を迎えた。同年はオイスターケースの特許取得から100年にもあたる。この節目にロレックスは、新たな自社製18金合金Jubilee Goldを発表し、最初の一本にDay-Date 40を選んだ。Ref.228235JGはグリーンアベンチュリンの文字盤を組み合わせた特別な構成で、貴金属だけで70年作られ続けてきたシリーズの現在地を示している。

03 — DESIGN · 設計思想

意匠を貫く設計言語

What this series guards, and what it lets change

Day-Dateの設計思想は、二つの自制によって貫かれている。素材を貴金属に限ること、そして外観の文法を変えないことである。

このシリーズは発表以来、18金(イエロー・ホワイト・エバーローズ)か950プラチナでしか作られない。ステンレススチールの設定を一度も持たなかった点は、同じ時期に生まれた兄弟機Datejustとの最も大きな違いである。Datejustが鋼とゴールドの双方で幅広い層に開かれた日付表示機であるのに対し、Day-Dateは貴金属専用という位置づけを崩していない。プラチナ製にのみアイスブルーの文字盤が許される慣例も、素材と仕様を一対で扱うこのシリーズの性格をよく表している。

意匠の中心は、文字盤の二つの窓にある。12時側の弧状の窓に曜日を綴りで、3時位置にサイクロップスレンズ付きの日付窓を置く構成は、初代から一貫している。曜日表示は歴史的に複数言語へ展開され、現在は26言語に対応する。フルーテッドベゼル、ドーフィン系の太い針、植字されたインデックスといった要素も、世代を越えて受け継がれてきた。70年近く前のRef.6510を、現行のDay-Date 40と一目で同系統と判別できるのは、この文法を変えなかったためである。

もう一つの核がPresidentブレスレットである。三列の半円リンクを連ねた構造と、クラスプを隠すクラウンクラスプは、当初Day-Dateのために設計された。ブレスレットの名がやがてモデル全体の通称となり、時計の性格を規定するに至った。

派手な意匠を志向しないことも、一貫した判断である。回転ベゼルも積算計も持たず、機能は曜日・日付・時刻の表示に絞られる。装飾は宝飾モデルを除けば抑制され、視認性と均整に重心が置かれている。

Day-Date 40世代に固有の判断は、寸法の最適化である。41mmのDay-Date IIが備えていた幅広のラグと厚いケースを退け、40mmで比例を整え直した。1mmの差は数値以上の意味を持ち、装着感とブレスレットとの一体感を古典の側へ引き戻している。

04 — MOVEMENT EVOLUTION

ムーブメントの変遷

Calibers across the decades
1956-1959
Cal. 1055 / 1056
調達ベースの初期自動巻。日送り機構を改良。
1959-1977
Cal. 1555 / 1556
初の完全自社製。後年ハック機能を追加。
1977-1988
Cal. 3055
クイックセット日付とハック秒を実装。
1988-2008
Cal. 3155
ダブルクイックセットとParachromを採用。
2008-2015
Cal. 3156
Day-Date II専用。Paraflex耐震を搭載。
2015-現在
Cal. 3255
Chronergy脱進機、約70時間駆動。
05 — REFERENCE EVOLUTION

Ref. 変遷

Reference generations
1956-1959

初代デイデイト

6510 6511
36mmで登場し、曜日綴り表示を初めて備えた起点。
1959-1977

自社ムーブメント世代

1803 系
Cal.1555 / 1556を搭載し、量産体制を確立した。
1977-2000

クイックセット世代

18038 18238
日付・曜日の独立調整とサファイア風防を採用。
2000-2008

ケース現代化世代

118238 系
ソリッドブレスと幅広ラグで質感を一新した。
2008-2015

41mm大型化の試み

Day-Date II 218 系
初の大型ケース。Cal.3156、約7年の短命世代。
2015-現在

40mm最適化世代

Day-Date 40 228 系
比例を整え直し、Cal.3255を搭載した現行世代。
06 — ALL REFERENCES

このシリーズの全 1 モデル

1 references in archive