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Patek Philippe · Grand Complications · 2012

Celestial 6102 Platinum / Blue

ジュネーブの夜空を3枚のサファイア盤に映す天体表示機。2012年、日付針を得て5102の系譜を継いだ現行プラチナ機

6102P-001は、2012年のBaselworldで発表されたパテック フィリップの天体表示機「セレスティアル」の現行プラチナ仕様である。44mmケースに3枚のサファイアクリスタル盤を重ね、ジュネーブ上空の星空と月の運行を文字盤上で再現する。2002年初出の前任Ref. 5102に対する最大の変更は、文字盤外周を指す中央日付針の追加にある。機構を駆動するのはマイクロローター式自動巻のCal. 240 LU CL C。発表から10年以上を経てなお仕様変更なくコレクションに留まる、シリーズの基準機である。

Ref. 6102P-001
発表年 2012
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Grand Complications
カテゴリ ドレス
キャリバー 240 LU CL C
ケース径 44 mm
防水 30 m
関連人物 アントニ・パテック / ジャン=アドリアン・フィリップ
デイト ムーンフェイズ
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
形状 Round
44 mm
厚さ 10.58 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 240 LU CL C
タイプ Automatic
振動数 21,600 bph
石数 45 石
パワーリザーブ 48 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
Feuille
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

天空図を腕にもたらした系譜

パテック フィリップは2000年前後、天文表示を主題とする作品を相次いで発表した。2000年のポケットウォッチ「スターキャリバー2000」、2001年の「スカイムーン・トゥールビヨン」Ref. 5002がそれである。2002年に登場した初代セレスティアルRef. 5102は、この流れから天空図表示だけを抜き出し、腕時計として独立させたモデルだった。時分針と月、そして回転する星空。カレンダーも秒針も持たない純粋な構成は、同社が大型の複雑時計へ軸足を移していく時期を象徴する存在でもあった。

日付表示という宿題

5102の文字盤は星空そのものであり、日付窓を開ければ情景は損なわれる。カレンダーをどう組み込むかは、セレスティアルに残された宿題だった。最初の回答は2009年、チャリティオークションOnly Watchのために製作された1点物のRef. 5106Rである。文字盤外周を指す日付針という方式がここで示され、2010年にはダイヤモンドベゼルのRef. 6104G-001が、この方式を初めて通常コレクションへ持ち込んだ。そして2012年3月のBaselworldで、宝飾を伴わない後継機として発表されたのが6102P-001である。10年間続いた5102の系譜はここで幕を引き、ケース径は43mmから44mmへと拡大された。

現行コレクションの基準機として

6102P-001は、プラチナケースと青い星空という組み合わせで、現行セレスティアルの標準形を定義した存在である。2015年にはローズゴールド×黒文字盤のRef. 6102R-001が加わり、素材違いの兄弟機を得た。宝飾仕様では6104G-001が姿を消し、ローズゴールドのRef. 6104R-001へ引き継がれている。発表から10年以上、目立った仕様変更なくカタログに留まり続ける息の長さは、年次改良を重ねる量産モデルとは異なる、この種の天文時計の時間感覚を物語る。グランド・コンプリケーションの中でも、計測ではなく観照のための一本という性格は、登場時から一貫して変わらない。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

文字盤は計器盤ではなく、回転する天空図である。ベースには深い青のメタライズ加工を施したサファイアクリスタル盤が置かれ、その上に月相と月の軌道を示す盤、さらに星々と天の川を描いた透明盤が重なる。3枚の盤がそれぞれ異なる速度で回転し、奥行きのある夜空を作り出す。風防の裏面には楕円形の輪郭が施され、ジュネーブと同緯度の都市から見える空の範囲を示す。星空の盤は恒星時、すなわち約23時間56分4秒で1回転し、12時と6時を結ぶ線が観測者の子午線にあたる。シリウスと月がこの線を通過する時刻を読み取れる仕掛けである。月相は29.53日の朔望周期を機械的に再現する。

日付表示の組み込み方が、このRefの設計を決定づけている。文字盤の最外周に1から31のアラビア数字を配し、先端に赤い三日月を載せた中央針で指し示す方式だ。日付窓を開ければサファイア盤の情景に穴を開けることになるため、窓ではなく針が選ばれた。時分針も白く塗装されたスケルトン仕様のリーフ型で、星空を覆う面積を最小限に抑えている。

ケースは直径44mm、厚さ10.58mm。ベゼルはポリッシュ仕上げの滑らかな曲面で、5102の側面を飾っていたカラトラバ十字の彫刻モチーフは廃され、簡潔な造形に改められた。短く湾曲したラグが装着時の収まりを助ける。6時位置のケース側面には、プラチナ製の証である1石のダイヤモンドが埋め込まれる。リューズは2個あり、2時位置が巻き上げと時刻合わせ、4時位置が天体表示の調整を受け持つ。防水は30mで、日常的な保護にとどまる水準である。

これらを駆動するCal. 240 LU CL Cは、1977年初出のマイクロローター式薄型自動巻Cal. 240を基礎とする。22Kゴールドの偏心ローターを地板側に沈める構造により、305部品の複雑機構を厚さ6.81mmに収めた。振動数は毎時21,600振動 (3Hz)、パワーリザーブは最小38時間から最大48時間。シースルーバックからは、ジャイロマックス天輪とスピロマックスひげゼンマイを備えた機械の仕上げを観察できる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

6102P-001の前史は2009年に始まる。チャリティオークションOnly Watchのため、日付針を備えた1点物のセレスティアルRef. 5106Rが製作され、文字盤外周を指す日付という方式が初めて公開された。2010年には、ダイヤモンドベゼルを持つRef. 6104G-001がこの方式を通常コレクションに導入する。本機6102P-001の発表は2012年3月、Baselworld 2012でのことである。初代Ref. 5102の系譜は同年で終了し、最終仕様であるコンビモデル5102PRの製造も2012年までと伝わる。

発表後の歩みは静かである。2015年3月のBaselworld 2015でローズゴールド×黒文字盤のRef. 6102R-001が兄弟機として加わったが、6102P-001自体に公表された仕様変更はない。シャイニーネイビーのアリゲーターストラップとプラチナ製フォールディングバックルという外装構成も、発表時から維持されている。宝飾仕様では、遅くとも2017年までにローズゴールドのRef. 6104R-001がカタログに確認でき、その後6104G-001は生産を終えたとされる。

2026年6月現在、6102P-001はパテック フィリップ公式サイトのグランド・コンプリケーション・コレクションに掲載される現行機である。2024年時点の専門メディアでも、プラチナとローズゴールドの両仕様が併売されていることが確認できる。発表から14年、世代交代の気配を見せないまま、セレスティアルの基準機であり続けている。

02 — Price history

価格推移

2012–2026 · WatchLedger market index
2012-03-01 · EUR 255,3602017-10-06 · EUR 270,0002025-09-18 · EUR 357,0002026-01-20 · EUR 362,9102026-02-02 · EUR 371,300€255,360€284,345€313,330€342,315€371,3002012-032026-02

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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