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Patek Philippe · Grand Complications · 2026

Calatrava 24-Hour Alarm 5322 White Gold / Blue

2026年発表、リピーターの作法でゴングを鳴らす24時間アラーム。クル・ド・パリ装飾のカラトラバに宿る新グランド・コンプリケーション

5322G-001は、2026年のWatches and Wonders Genevaでパテック フィリップが発表した、24時間アラーム搭載のグランド・コンプリケーションである。41mmの18Kホワイトゴールドケースはケースバンド全周にクル・ド・パリ装飾を施し、粒状の質感を持つネイビーブルーの漆文字盤を組み合わせる。搭載するCal.AL 30-660 S Cは、ハンマーがゴングを打って鳴る自社製自動巻アラームキャリバーで、同社で唯一防水性を備えたチャイミングウォッチを成立させた。グリーン文字盤の5322G-010が兄弟機として並ぶ。

Ref. 5322G-001
発表年 2026
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Grand Complications
カテゴリ ドレス
キャリバー AL 30-660 S C
ケース径 41 mm
防水 30 m
関連人物 アントニ・パテック / ジャン=アドリアン・フィリップ
デイト アラーム
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
素材 Platinum
形状 Cushion
41 mm
厚さ 12.22 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー AL 30-660 S C
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 52 石
パワーリザーブ 42 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Arabic Numerals
Proprietary
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

アラームを「鳴り物」として作り直す

腕時計のアラームは、長らく実用複雑機構の入門格と見なされてきた。多くの機械式アラームが金属の振動音に頼るなか、パテック フィリップはこの機構をチャイミングウォッチの文法で再構築する道を選んだ。起点は2019年のアラーム・トラベルタイム 5520Pである。同社初の単独アラーム機構を持つ腕時計として登場し、ハンマーがゴングを打つという、ミニッツリピーターに通じる発音方式を導入した。それ以前の2014年、Grandmaster Chime 6300がアラーム機能を初めて搭載していたが、こちらはリピーター機構を転用して鳴らす方式であり、専用のアラームキャリバーは5520Pが最初だった。

5520Pからの引き算

5322Gは、その5520Pの後を受けて2026年に登場した。最大の変更は機能の引き算である。5520Pが備えていたトラベルタイム(第2時間帯)表示を省き、Cal.AL 30-660 S C FUSからFUS(タイムゾーン)モジュールを取り除いたCal.AL 30-660 S Cを新たに仕立てた。524部品という構成の密度は維持しつつ、アラームと日付に機能を絞っている。外装の転換も大きい。4つのリューズ状の操作部とパイロットウォッチ調の意匠で賛否を分けた5520Pに対し、5322Gは2時位置のプッシャーと4時位置のリューズだけで全操作を完結させ、印象を一新した。5520Pはすでに生産を終えており、トラベルタイム付きアラームとしては2トーン仕様の5520RG-001が公式コレクションに残る。

現代カラトラバの語法との合流

5322Gの外装は、2022年のカラトラバ 5226とアニュアルカレンダー・トラベルタイム 5326Gで導入された設計言語に連なる。粒状の質感を持つ漆文字盤、黒へ沈むグラデーションの縁、そしてケースバンド全周のクル・ド・パリ装飾という組み合わせである。グランド・コンプリケーションの一員でありながら、ドレスウォッチの定型から離れた現代的な佇まいを持ち、公式が「唯一の防水チャイミングウォッチ」と位置づける通り、日常での使用を前提に設計されている点が、このRefの性格を決定づけている。

兄弟機と展開

5322G-001はネイビーブルー文字盤にファブリック調コンポジットストラップを合わせた仕様であり、同時発表のグリーン文字盤・アリゲーターストラップ仕様5322G-010と対をなす。限定生産ではなく、レギュラーコレクションとしての展開である。アラーム機構には4件の特許が付与されたと公式が公表しており、この機構が一代限りの試みではなく、シリーズとして育てられていく布石と読める。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

5322G-001の外装で最初に目を引くのは、ケースバンドの全周を途切れなく覆うクル・ド・パリ(ホブネイル)装飾である。これを成立させるため、ラグはケースミドルに溶接されず、ケースバックと一体で構成されるという特異な構造を採る。さらにラグにはスケルトナイズ(肉抜き)加工が施され、12.22mmの厚みを視覚的に軽減している。この肉抜きラグは同社初の試みとされる。2時位置のプッシャーにもホブネイルが刻まれ、アラームのオン・オフを受け持つ。

文字盤は粒状テクスチャーを持つネイビーブルーの漆仕上げで、外周は黒へ沈むグラデーションを描く。アプライドのアラビア数字とシリンジ型の時分針はいずれもホワイトゴールド製で夜光塗料を備え、秒針と日付針は白塗装のスチールである。12時下のダブルアパーチャーには設定したアラーム時刻が15分刻みのデジタル表示で現れ、その下に昼夜表示、さらにベル型の小窓がアラームの作動状態を白(オン)と黒(オフ)で示す。日付は6時位置のスネイル仕上げサブダイヤルで針表示される。

操作系は整理されている。4時位置のリューズは、押し込んだ第1ポジションで一方向に回せば動力香箱、逆方向でアラーム用香箱を巻き上げ、第2ポジションでアラーム時刻、第3ポジションで時刻を合わせる。自動巻はムーブメント側のみで、アラーム香箱は手巻きで蓄える方式である。ケースバンドの6時半位置には日付修正用コレクターが備わる。

Cal.AL 30-660 S Cは524部品で厚さ6.6mmに収まり、21Kゴールドのセンターローターで巻き上げる。打鈴は単一のハンマーがリピーター式の環状ゴングを叩く方式で、慣性フライホイールが打鈴のリズムと音量を一定に保つ。ストラップはクリームステッチ入りのファブリック調コンポジットで、交換用のベージュカーフ(ヌバック仕上げ)が付属し、特許取得の三枚刃フォールディングクラスプで工具なしに付け替えられる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

5322G-001は、2026年4月にジュネーブで開催されたWatches and Wonders Geneva 2026でパテック フィリップが発表した。同時に、グリーン文字盤とアリゲーターストラップを組み合わせた兄弟機5322G-010も発表され、24時間アラームのラインは当初から2色展開で立ち上がっている。いずれも限定生産ではなく、グランド・コンプリケーションのレギュラーコレクションに加わった。搭載するAL 30-660 S Cは、5520に積まれたAL 30-660 S C FUSからトラベルタイム機構を外し、アラームに機能を絞って再構成した機械にあたる。発表時点の仕様では、ネイビーブルーのコンポジットストラップに加えてベージュカーフの交換用ストラップが付属する。前任にあたるアラーム・トラベルタイム 5520Pは本機の登場以前に生産を終えており、2026年6月現在、5322G-001は公式コレクションに掲載される現行モデルである。発表から日が浅く、仕様変更や派生Refの追加は確認されていない。

02 — Price history

価格推移

2026 · WatchLedger market index
2026-04-14 · EUR 265,100€265,099€265,100€265,100€265,101€265,1012026-042026-04

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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