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Patek Philippe · Aquanaut

Aquanaut 5067 Stainless Steel / Blue

2018年バーゼル発表、ブルーグレーをまとった35.6mmのアクアノート・ルーチェ第1世代

5067A-025は、2018年のバーゼルワールドで発表されたアクアノート・ルーチェのステンレススチール仕様である。愛称は「ミスティブルー」。35.6mmケースに46個のダイヤモンドを敷いたベゼルを備え、ブルーグレーの型押しダイヤルと同色のコンポジットストラップを組み合わせる。ムーブメントはクォーツのCal.E 23-250 S C。2004年に始まったルーチェ初代世代の最終期を飾るカラーであり、2021年の5267/200Aへの世代交代まで、女性向けアクアノートの現行機を務めた。

Ref. 5067A-025
状態 生産終了
限定 通常生産
コレクション Aquanaut
カテゴリ ラグジュアリースポーツ
キャリバー E23-250 S C
ケース径 35.6 mm
防水 120 m
関連人物 アントニ・パテック / ジャン=アドリアン・フィリップ
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Cushion
35.6 mm
厚さ 7.7 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 120 m
Movement · ムーブメント
キャリバー E23-250 S C
タイプ Quartz
石数 8 石
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Arabic Numerals
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

ルーチェにブルーグレーが加わった2018年

アクアノート・ルーチェは、1997年に誕生したアクアノートの女性版として2004年に登場した。46個のダイヤモンドが光るベゼルから、イタリア語で「光」を意味するLuceの名を与えられている。5067A-025が発表された2018年は、アクアノートにとって節目の年だった。同じバーゼルワールドでコレクション初のクロノグラフ5968Aが発表され、カジュアルなスポーツシックを掲げるアクアノートが、若い世代へ向けて拡張されつつあった。その流れの中でルーチェに投入されたのが、「ミスティブルー」と名付けられたブルーグレーである。白でも黒でもない中間色は、当時の公式資料が「意表を突くニュアンス」と表現した通り、婦人用時計の定石から半歩外した選択だった。

4色目の現行スチールとして

発表当時、ステンレススチールの5067Aには「ミステリアスブラック」「サファリブラウン」「グリッターホワイト」の3色が現行として並んでいた。5067A-025はこれに続く4色目であり、ダイヤルとストラップを同色で統一するルーチェの文法をそのまま踏襲している。ケース、ベゼル、ムーブメントは兄弟カラーと共通で、このRefの個性はほぼ色彩に集約される。だが、その色こそが投入の狙いだった。タウペ(5067A-023)が落ち着きを、白と黒が定番性を担うのに対し、ブルーグレーはメンズ5167のグレー基調と響き合う、性差を強調しない色である。スポーツウォッチを日常使いする女性客の増加に対する、色による回答と読める。

第1世代の掉尾

5067A-025の発表から3年後の2021年、ルーチェは大きな世代交代を迎える。クォーツ機はケース径38.8mmの5267/200Aへ移行し、ストラップはケースと一体化したインテグレーテッド構造に改められた。35.6mmケースと独立したストラップ、46石のベゼルという初代以来の仕様を保ったまま生産を終えた5067A-025は、結果として第1世代ルーチェの掉尾を飾るカラーのひとつとなった。14年続いた5067Aの造形を最後まで体現した1本として、このRefはルーチェ史の区切りに立っている。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

5067A-025の設計は、5067Aが2004年から保ってきた骨格の上に成り立つ。ケースは丸みを帯びたオクタゴンで、10時-4時方向で計測して直径35.6mm、厚さ7.77mm。上面はポリッシュ、側面はサテンと磨き分けられ、サイズ以上の立体感を生む。裏蓋はソリッドバックで、ねじ込みリューズにより120m防水を確保する。数値上はメンズ5167と同等の防水性能であり、装飾時計ではなくスポーツウォッチとしての基準を崩していない。

ベゼルには46個のダイヤモンド(約1ct)がセットされる。石はトップ・ウェッセルトンのフローレスグレードで、パテック・フィリップ・シールの規定に従って選別・留められたものである。ダイヤルはブルーグレーの型押しで、アクアノート特有の格子状エンボスを浮かべる。植字のアラビア数字とインデックス、太いバトン針はいずれもゴールド製で、夜光塗料を備える。3時位置には日付窓を置き、センターセコンドが回る。

ムーブメントはクォーツのCal.E 23-250 S C(8石)である。メンズ5167が自動巻を積むのに対し、ルーチェが一貫してクォーツを選ぶのは、巻き上げも時刻合わせも意識させない実用性を優先した判断と読める。電池寿命は約5年とされる。ストラップはダイヤルと同じブルーグレーのコンポジット製で、文字盤と揃いの格子レリーフを持ち、耐摩耗性と耐UV・耐海水性を備える。留め具はアクアノート・フォールドオーバークラスプ。色から質感まで腕の上で一体に見せる、ルーチェらしい同色設計である。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

5067A-025は2018年3月のバーゼルワールドで発表された。当時のステンレススチール製ルーチェは「ミステリアスブラック」「サファリブラウン」「グリッターホワイト」の3色構成で、本Refはそこに加わる4色目の現行カラーとして紹介された。発表と同年のうちに市場への供給が始まったと伝わる。

生産期間中に文字盤や仕様の変更が行われた記録は確認されていない。ケース、ベゼルの石数、ムーブメントとも、発表時の仕様のまま販売が続いたとみられる。

転機は2021年に訪れる。パテック・フィリップはこの年、ルーチェのクォーツ機をケース径38.8mm・インテグレーテッドストラップの新世代5267/200Aへ刷新し、あわせて自動巻の5268/200Rを投入した。この世代交代に伴い35.6mmの5067A世代はカタログから退き、5067A-025も生産を終えたとされる。発表から終了までは約3年で、2004年から続いた初代ルーチェの最後期を担ったカラーのひとつとなった。兄弟カラーの黒・白・タウペも同時期に現行を退いており、ブルーグレーの系譜は新世代では直接の後継色を持たない。現在、本Refはパテック・フィリップの現行コレクションには含まれていない。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants