本文へ
Panerai · Luminor · 2018

Luminor Base 44 Logo 3 Days Black - Blue OP

2018年SIHHで発表された、自社製P.6000搭載の44mmルミノール・ベース・ロゴ。黒文字盤に青のOPロゴ

PAM00774は、2018年SIHHで発表されたパネライ・ルミノール・ベース・ロゴ44mmの一本である。同時発表の6本のうち、黒文字盤に青のOPロゴを組み合わせた構成は本機のみが持つ。ケースは伝統的なベッタリーニ型44mm磨き上げステンレス、ムーブメントには新開発の自社製手巻Cal.P.6000を搭載し、ETA系手巻からの世代交代によって3日間のパワーリザーブを獲得した。ルミノール・コレクション最入門層のロゴ・シリーズに自社製ムーブメントが組み合わされた、節目のレファレンスである。

Ref. PAM00774
発表年 2018
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Luminor
カテゴリ ミリタリー
キャリバー P.6000 NS
ケース径 44 mm
防水 100 m
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.24
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Cushion
44 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー P.6000 NS
タイプ Handwound
振動数 21,600 bph
石数 19 石
パワーリザーブ 72 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Black
インデックス Mixed
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. SIHH 2018で示された、ロゴ・シリーズの転換点

2018年1月、ジュネーブで開催されたSIHH (Salon International de la Haute Horlogerie) において、パネライはルミノール・ロゴ系の新世代として6本のレファレンスを発表した。PAM00774はそのうちの一本である。ベース・ロゴ系の3本(PAM00773・PAM00774・PAM00775)とマリーナ・ロゴ系の3本(PAM00776・PAM00777・PAM00778)はいずれも44mmステンレス・ケースを共有し、新開発の自社製手巻Cal.P.6000を初搭載した。それまでベース・ロゴ系には、ETA 6497をベースとするOP I/OP X系の改良ムーブメントや、後継のCal.P.5000が用いられてきた。本世代でその系譜から完全に離れ、自社設計の3日間パワーリザーブを得たことの意味は小さくない。

2. PAM01000からの世代刷新

PAM00774の直接の前任は、2016年に静かにラインナップに加わったPAM01000である。PAM01000は2005年導入のPAM00000からの世代交代を担い、Cal.P.5000の搭載とスナップオン・ケースバックの採用により価格帯を抑えていた。PAM00774世代では、ケース構造とスナップバック方式は基本的に踏襲しつつ、心臓部にCal.P.6000を据えた。パワーリザーブは約56時間から72時間へ拡大し、自社製造の比率が一段と高まっている。一方で、サンドイッチ・ダイヤルではなく印刷主体のダイヤルを採用するという意匠的な判断は維持された。これは価格を据え置く狙いと、薄く平らな文字盤が初期パネライを想起させるという二つの観点から語られてきた選択である。

3. ブルーOPロゴという家族内での位置

ベース・ロゴ系3本のなかで、PAM00774が固有に持つのは黒文字盤と青のOPロゴの組み合わせである。PAM00773は同じ黒文字盤に白のOPロゴ、PAM00775は白文字盤に青のOPロゴを与えられた。後継世代となる2020年のPAM01086は、緑のSuper-LumiNova夜光と刻印インデックスへ意匠を刷新し、印刷主体の文字盤を採るPAM00774世代とは視覚的に明確に異なる路線を歩む。PAM00774は、印刷ダイヤル時代のロゴ・シリーズに自社製ムーブメントが組み合わされた、過渡期の世代を示すレファレンスである。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

PAM00774の44mm磨き上げステンレス・ケースは、アレッサンドロ・ベッタリーニが手がけたヴァンドーム以前のルミノール・ケースを正統に継ぐ。両側面のクッション形状と、12時側に大ぶりに張り出すクラウンガード、リューズを下から固定するレバー機構は、現代パネライの記号として広く知られる。ベゼル外周は緩やかに傾斜する研磨仕上げ、ケースサイドからラグ先端までも鏡面で統一され、クラウンガードのレバー部分のみがブラッシュ仕上げに切り替わる。ケース厚は13.05mmで、44mm径と比して破綻のない比率に収まる。

文字盤はマット仕上げの黒地で、3・6・9・12時にアラビア数字を置き、その間に細長いバトン状のインデックスを配する。アラビア数字とインデックスはサンドイッチ構造を採らず、上面への印刷で表現される。サンドイッチ・ダイヤルを持たないことは価格帯を保つための判断であり、薄く平らな印刷文字盤はパネライ初期の素朴な意匠を想起させるとも語られてきた。針はペンシル状の棒形で、文字盤の指標と同様にスーパールミノヴァが充填される。黒文字盤と青のOPロゴの組み合わせは、本機を兄弟Ref(PAM00773・PAM00775)から区別する固有の意匠であり、6時位置のロゴは上下二本の矢印を組み合わせた歴史的なシンボルを採用する。

ケースバックはスナップオン式の無垢仕上げで、ディスプレイバックは備えない。これは前任PAM01000から踏襲された判断で、自社製Cal.P.6000を裏側から視認することはできない。ストラップは24mm幅のグレー・ファブリック製で、青の手縫いステッチを伴う。バックルは台形のステンレス・タングである。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2018年1月、ジュネーブで開催されたSIHH (Salon International de la Haute Horlogerie) において、PAM00774は5本の兄弟Refとともに発表された。同時発表は、ルミノール・ベース・ロゴ系のPAM00773・PAM00775、および9時位置にスモールセコンドを備えるルミノール・マリーナ・ロゴ系のPAM00776・PAM00777・PAM00778である。6本はいずれも44mmステンレス・ケースを共有し、新開発の自社製手巻Cal.P.6000を初搭載する世代として位置づけられた。PAM00774は同年中に正規流通に乗り、欧州での導入価格は税込4,600ユーロとされた。発売後、グレーのファブリック・ストラップと青いステッチという固有の組み合わせは大きな変更を受けずに継続生産された。

2020年、パネライは新世代のルミノール・ロゴとしてPAM01084(9時位置スモールセコンド付き)とPAM01086(ベース・ロゴ)を発表する。同じ自社製Cal.P.6000を継承しつつ、夜光素材を緑系のSuper-LumiNovaへ統一し、刻印インデックスへ変更するなど意匠を刷新したこの世代は、2018年シリーズの実質的な後継となった。これに伴いPAM00774は正規ラインナップから順次姿を消し、現在公式カタログ上では新作扱いの掲載は確認できない。

02 — Price history

価格推移

2018–2021 · WatchLedger market index
2018-01-17 · EUR 4,6002019-08-24 · EUR 4,8002021-05-29 · EUR 4,900€4,600€4,675€4,750€4,825€4,9002018-012021-05

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

※ 上記はアフィリエイト広告です。価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。

03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants