設計思想
1. 41mmの第5世代コンステレーション
コンステレーションは1952年に始まる、オメガの中でも長い歴史を持つコレクションである。現在の外観の基礎は1982年のマンハッタンが定めた。風防を押さえる爪(グリフ)と、ケース側面のハーフムーンと呼ばれる面取りが、以後の世代にも受け継がれている。2020年、オメガは男性用の第5世代を刷新し、年初の39mmに続いて7月に41mmを発表した。41mmは研磨セラミックのベゼルにローマ数字を埋め込み、爪をベゼルとほぼ面一に収めた点で先行世代と一線を画した。鋼製モデルには二重香箱のCal.8900が載り、9月から店頭に並んだ。
2. ブレスレットの追加
2020年の41mmには、スチールブレスレットの設定がなかった。全鋼ケースに黒セラミックベゼルを合わせた仕様は、レザーストラップの131.33.41.21.01.001として供給されていた。転機は2024年である。オメガはメテオライト文字盤の41mm群を発表し、41mmとして初めてスチールブレスレットを組み合わせた。本機はこの流れのなかで、黒文字盤・黒セラミックベゼルの構成にブレスレットを与えたリファレンスとして、同じ2024年にカタログへ加わったとされる。
3. ストラップ仕様との違い
ケース、ベゼル、文字盤の構成は131.33.41.21.01.001と共通する。ただし違いは装着方式だけではない。オメガの製品説明では、ストラップ仕様の針、ロゴ、コンステレーション・スター、ファセット付きインデックスはロジウムメッキとされるのに対し、本機ではそれらがすべて18Kホワイトゴールド製と記されている。ブレスレットはケースから途切れずに続く造形で、マンハッタン以来の一体型ブレスレットの発想を41mmで改めて示す構成となった。黒の文字盤、黒のセラミック、鋼の連続という色数を絞った組み合わせは、41mmレンジの中でも装飾を抑えた部類に入る。
意匠分析
ケースは直径41mm、厚さ13.4mm、ラグ先端間は44.0mm。側面にはマンハッタン以来のハーフムーンの面取りが入り、3時と9時の両側に爪(グリフ)が付く。第5世代の41mmでは爪がベゼルとほぼ面一に収められ、輪郭は先行世代より平滑になった。
ベゼルは固定式の研磨黒セラミックで、ローマ数字にはリキッドメタルを用いる。チタン、ジルコニウム、銅から成る非晶質合金で、オメガは2010年からセラミックとの組み合わせに用いている。ベゼルに刻んだ溝へ充填して研磨するため、数字とセラミックは段差のない一つの面になる。
文字盤は黒のサンブラッシュ仕上げで、6時位置に日付窓を置く。針、ロゴ、コンステレーション・スター、ファセット付きのインデックスはいずれも18Kホワイトゴールド製である。風防は両面反射防止のドーム型サファイアクリスタルで、裏蓋もサファイアのシースルー仕様。防水は50m。
ブレスレットはステンレススチールで、コンフォートアジャスト付きのダブルフォールディングクラスプで留める。総重量は約172gである。
ムーブメントはコーアクシャル・マスター・クロノメーターのCal.8900。シリコン製ヒゲゼンマイのフリースプラング・テンプ、直列に連結した2つの香箱、両方向巻上げの自動巻機構を備え、毎時25,200振動 (3.5Hz)、パワーリザーブは60時間、39石。時針だけを単独で動かせるタイムゾーン機能を持ち、15,000ガウスの磁場に耐える。ローターとブリッジはロジウムメッキに、アラベスク状のジュネーブストライプで仕上げられる。
系譜と歴史
コンステレーションは1952年、クロノメーター級の精度を掲げる自動巻ラインとして登場した。1982年のマンハッタンで爪とハーフムーンの意匠が加わり、以後のコレクションの骨格となった。2015年にはオメガとスイス連邦計量・認定局(METAS)がマスター・クロノメーター認定を立ち上げ、最初の認定機はコンステレーション・グローブマスターであった。
2020年、第5世代のジェンツが39mm、続いて41mmで刷新された。41mmは同年7月に発表され、9月から販売が始まった。このとき全鋼・黒セラミックベゼルの仕様はレザーストラップの131.33.41.21.01.001で、ブレスレットは用意されていなかった。
2024年、41mmにメテオライト文字盤の5機種が加わり、スチールブレスレットが初めて設定された。本機131.30.41.21.01.001はこの年に、黒文字盤・黒セラミックベゼルの全鋼ブレスレット仕様として登場したとされる。2024年内の正確な投入時期は、公表資料からは確認できていない。2026年時点では公式サイトに現行品として掲載され、ストラップ仕様と並んで展開されている。
出典
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