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Jaeger-LeCoultre · Geophysic · 2017

Geophysic True Second Stainless Steel / Blue

2015年の標準モデルが手放したクロスヘアを文字盤に呼び戻した、ブルー文字盤の100本限定トゥルーセコンド

8018480は、2017年にジャガー・ルクルトが発表したジオフィジック・トゥルーセコンドのブルー文字盤限定版である。2015年の標準モデルを土台とし、39.6mm径のスティールケースに自社製Cal.770を収める。最大の違いは文字盤にあり、標準モデルが省いていた中央のクロスヘアを復活させ、1958年の原型に視覚的に近づけた。秒針が1秒ごとに歩進するデッドビート秒針と、非円形のジャイロラボ・テンプはそのまま受け継ぐ。生産数は100本とされ、オンライン専売として展開された、ジオフィジック史の終盤を飾る一本である。

Ref. 8018480
発表年 2017
状態 現行品
限定 限定 100
コレクション Geophysic
カテゴリ ドレス
キャリバー 770
ケース径 39.6 mm
防水 50 m
関連人物 アントワーヌ・ルクルト
デイト デッドビート秒
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.08
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
39.6 mm
厚さ 11.8 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 50 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 770
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 36 石
パワーリザーブ 40 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Baton
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

1. 標準モデルへの「先祖返り」

8018480は、2017年に登場したジオフィジック・トゥルーセコンドのブルー文字盤限定版である。ベースとなる標準モデル(スティール版はRef. 8018420ほか)は2015年に発表されており、本Refはそこから2年を経た派生にあたる。色違いの限定版という体裁ながら、本Refには単なる配色変更にとどまらない意味がある。標準モデルが手放していた要素を、あえて呼び戻しているからだ。

ジオフィジックの名は1958年の原型にさかのぼる。国際地球観測年に合わせ、科学者の任務に耐える耐磁・高精度時計として作られた一本であり、その文字盤には中央で交わる十字のクロスヘアが引かれていた。2015年の標準トゥルーセコンドは、この十字を外し、バー型インデックスによる簡潔な文字盤を採った。8018480は、その十字を文字盤中央へ戻している。つまり本Refは、標準モデルよりも1958年の原型に視覚的に近い。

2. 何を変え、何を受け継いだか

変わったのは文字盤である。色はブルーとなり、中央にはクロスヘアが復活した。一方で、ケース、ムーブメント、機構の骨格は標準モデルと共通する。39.6mm径のスティールケース、自社製Cal.770、デッドビート秒針といった骨格は、標準モデルから引き継がれている。

つまり本Refの個性は、機構ではなく文字盤に集約される。トゥルーセコンドという機械式の仕掛けはそのままに、見た目だけを原型寄りへ振った構成である。限定版としての差別化を、新たな機構ではなく意匠の選択で果たした点に、本Refの性格がよく表れている。

3. オンライン専売と、コレクションの終わり

本Refのもう一つの特徴は、その売り方にある。100本という限られた生産数に加え、ジャガー・ルクルトのオンラインブティック専売として展開されたと伝わる。実店舗を介さず、ブランドのウェブ上のみで完結する販売は、当時のリシュモン系ブランドが模索していた流通の一形態であった。

ジオフィジック・コレクション自体は、その後ほどなくして生産を終えた。トゥルーセコンドもユニバーサルタイムも現行カタログには残っておらず、ジャイロラボ・テンプは現在、より複雑な一部のモデルにのみ用いられる。原型への先祖返りを果たした100本限定の本Refは、ジオフィジックという名の最終局面に位置する一本である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

8018480を標準モデルと隔てる最大の点は、文字盤にある。標準のトゥルーセコンドが銀色のグレイン仕上げを採るのに対し、本Refはサンレイ(放射状)仕上げのブルー文字盤を持つとされる。中央には十字のクロスヘアが引かれ、これは1958年の原型に由来する意匠である。標準モデルではバー型インデックスのみとされ、この十字は省かれていた。本Refはそれを呼び戻すことで、原型との視覚的な連続性を一段強めている。

針はファセットを持つバトン型で、内部にスーパールミノヴァが充填される。夜光は針だけでなく、文字盤外周のフランジにも点で配される。長いスティック状のインデックスが時を刻み、3時位置に日付窓を備える。

ケースは39.6mm径、厚さ約11.8mm。角張った面構成と、短く絞り込まれたラグが、ドレスとツールの中間にある質感を与える。ベゼルは薄く、文字盤の開口を広く取る。ジャガー・ルクルトは径を「40mm」ではなく「39.6mm」と小数点まで明示しており、これは科学計器を思わせる命名と無縁ではない。

機械式の核は自社製のCal.770である。最大の特徴は、ジャガー・ルクルトのアンカー(錨)章を思わせる非円形のテンプ「ジャイロラボ」だ。金属量を減らして空気抵抗を抑え、精度の向上を狙ったもので、2007年に試作されたものを量産時計へ初めて落とし込んだ機構である。

もう一つの核が、秒針が1秒ごとに歩進する「トゥルーセコンド」、すなわちデッドビート秒針である。秒針軸の近くに補助ゼンマイを置き、毎秒これを巻き直して針の跳躍を担わせる。跳躍に要する力をテンプの振り角から奪わない構造であり、見た目はクオーツに似るが、機械式の正確な歩進を狙った仕掛けである。1時間単位で独立して送れる針飛ばし式の時針も備え、ローターは18金製で、サファイアの裏蓋越しに動作が見える。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

ジオフィジックの名は1958年に始まる。国際地球観測年(1957年7月〜1958年12月)に際し、ジャガー・ルクルトが科学観測の現場へ向けて作った耐磁・高精度時計が起点である。2014年、同社はこの原型へのオマージュとして「ジオフィジック1958」を限定発表し、翌2015年には、デッドビート秒針とジャイロラボ・テンプを備えた常設コレクションとして、トゥルーセコンドとユニバーサルタイムを送り出した。標準のトゥルーセコンドはスティールとピンクゴールドで展開され、本Refはその2年後に、スティールのブルー文字盤として加わった派生である。

8018480は、このトゥルーセコンドの派生として2017年12月に発表されたブルー文字盤の限定モデルである。生産数は100本とされ、ジャガー・ルクルトのオンラインブティック専売として展開された点が、標準仕様(Ref. 8018420ほか)と流通経路を分ける。ムーブメント、ケース径、防水性能は標準仕様と共通し、変更点は文字盤の色と中央のクロスヘアに集約される。

ジオフィジック・コレクションはその後ほどなくして生産を終了し、現行カタログには残っていない。100本という生産数の性格上、本Refの供給も限定発表の時点で完結している。

02 — Price history

価格推移

2017 · WatchLedger market index
2017-12-06 · EUR 10,000€9,999€10,000€10,000€10,001€10,0012017-122017-12

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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