円から樽へ
ウブロは1980年にカルロ・クロコが創業し、ゴムと金を組み合わせた一本から出発したブランドである。2005年のビッグバンで存在感を確立した同社が、その円形ケースから初めて本格的に踏み出したのが、2014年のSpirit of Big Bangだった。
トノー(樽形)は20世紀前半のアールデコ期に流行した形状で、円形ほど一般的ではない。ウブロはこの形を、ビッグバンの個性を保ちつつ一段と立体的な腕元の存在感へ翻案する器として選んだ。発表時、同社はこのシリーズをビッグバン、キングパワー、クラシック・フュージョンに続く「第四の柱」と紹介したと伝わる。