ビッグ・バンを増幅する
2005年に登場したビッグ・バンは、異素材の組み合わせという発想でウブロを一躍注目のブランドへ押し上げた。その勢いのなかで生まれたのが、ビッグ・バンの舷窓形のベゼルを受け継ぎながら、ケース径を48mmへ広げたキングパワーである。登場は2009年とする販売店などの資料と、2010年に自社製ムーブメント「ウニコ」のために作られたとする資料があり、記述は一致しない。
キングパワーの造形は、ビッグ・バンの語彙を強める方向でまとめられた。角の立った輪郭、平らな側面、立体的に盛り上げたH型ビス、そしてベゼルとケースを幾層にも重ねるサンドイッチ構造。大きく、強く、目立つという方向性を、ためらいなく選び取った系譜である。