2005年、積み上げられたクロノグラフ
ビッグ・バンの源流は、1980年に創業者カルロ・クロッコが送り出した最初のウブロにある。舷窓を思わせるベゼルと、金のケースにラバーストラップを組み合わせる前例のない発想は、時計に異素材を融合させるという考え方の出発点となった。とはいえ2000年代初めのウブロは、創業時の着想を更新できずにいた。そこでクロッコが招いたのが、ジャン-クロード・ビバーである。
ビバーが最初に取り組んだのは、ブランドを象徴する新しい意匠だった。2005年に発表されたビッグ・バンは、スティールまたはゴールドの金属にファイバーグラス、ラバー、セラミックを重ねた44.5mmのクロノグラフで、カーボンファイバーを思わせる市松模様の文字盤に赤を差していた。当時としても大きなケースと過剰なまでに造形されたケースは、あらゆる反応を呼んだ。初期の機械は調達品で、ビバーによればETAバルジュー7750を手本とし、ラ・ジュー・ペレが製造したものだったという。