三本目の判断
1999年に独立した時計師フランソワ=ポール・ジュルヌが最初に世へ問うたのは、トゥールビヨン・スーヴェランとクロノメーター・ア・レゾナンスという二本の手巻きであった。いずれも時間計測の精度そのものを主題とする作品である。三本目に彼が選んだのは、性格の異なる時計だった。日常の実用に応える自動巻きである。
オクタと名付けられたこのキャリバーは、当初は8日間の動力持続を狙って設計されたと伝わる。実際の保証値は120時間、すなわち5日間に落ち着いたが、「8 (octa)」の語はそのまま名として残った。手巻きの高級複雑時計とは別に、より広い層が日々巻いて使える一本。それが2001年に示された答えである。