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Breitling · Chronomat B01 44 · 2012

Chronomat 44 GMT Stainless Steel / Blackeye Blue / Croco

2012年バーゼルワールド発表、青文字盤「Blackeye Blue」を纏った44mm径のクロノマットGMT派生

クロノマット44 GMT(AB042011.C852.743P)は、2012年のバーゼルワールドで発表された3タイムゾーン仕様のクロノグラフである。前年に47mm径で登場した初代クロノマットGMTを44mmへ縮小し、より普遍的な装着感を実現した派生機にあたる。ムーブメントは自社製キャリバーB04で、コラムホイール・クロノグラフにGMTモジュールを統合する。24時間目盛を刻んだ双方向回転ベゼルにより、ローカル・ホーム・第3時間帯を同時に読み取れる。本リファレンスは「Blackeye Blue」と呼ばれる青文字盤と黒クロコダイル革ストラップの組み合わせを採る。

Ref. AB042011.C852.743P
発表年 2012
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Chronomat B01 44
カテゴリ クロノグラフ
キャリバー Caliber B04
ケース径 44 mm
防水 200 m
クロノグラフ GMT
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.05.26
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
44 mm
厚さ 16.9 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Closed
防水 200 m
Movement · ムーブメント
キャリバー Caliber B04
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 47 石
パワーリザーブ 70 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

バーゼルワールド2012で世に出た44mm

クロノマット44 GMTは、2012年のバーゼルワールドで発表された。前年2011年に登場した47mm径の初代クロノマットGMTを、より普遍的な手首サイズに収め直したモデルである。47mmという数字は当時のブレイトリングが体現していた「攻めた」サイズ感を象徴していたが、それを44mmへ3mm縮小したことで、コレクション全体の包容力が増した。

2009年のB01発表が引いた線

このリファレンスを理解する前提として、2009年4月に発表されたキャリバーB01の存在がある。B01はブレイトリング初の自社製クロノグラフムーブメントであり、コラムホイールとバーティカルクラッチを採用した本格設計として注目された。本機に搭載されるキャリバーB04は、B01をベースに中央配置のGMT針を追加した派生機であり、リューズを1時間単位で前後に回すだけで日付を含む現地時間を切り替えられる仕組みを備える。インハウス化に踏み込んだB01の延長線上に位置する、GMT派生の核となる存在である。

標準B01クロノグラフとの住み分け

同じ44mmの標準クロノマットB01(AB0110)とは、回転ベゼルの方向と目盛、防水性能で住み分けがなされている。標準機が逆回転防止ベゼルと500m防水で「ダイバーズに寄った汎用機」を担うのに対し、本機は双方向ベゼルと200m防水、24時間目盛で「3タイムゾーン同時表示」という機能性に振った設計となる。同じケース径と同じライダータブ意匠を共有しながら、用途の方向性で枝分かれする構造は、当時のクロノマット・コレクションが採っていた論理を示すものといえる。

2020年改修への前夜として

2020年、ジョージ・カーン体制下のブレイトリングはクロノマット・コレクションを全面刷新した。新世代は1984年型へ回帰した42mm径とルーローブレスレットを基軸とし、44mm世代の意匠言語からは大きく離れた。クロノマット44 GMTは、この大刷新を境にカタログから姿を消し、B01世代の44mm文化を物語る一群として位置を固定された。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

このリファレンスを語るうえで欠かせないのが、双方向回転式ベゼルである。同世代の標準クロノマットB01(AB0110)が逆回転防止式の60分計ベゼルを備えるのに対し、本機は24時間目盛を刻んだ双方向式ベゼルを持つ。リューズで第2時間帯を1時間単位で設定したうえで、ベゼルを回せば第3時間帯まで同時に読み取れる、というのが基本的な使い方となる。クロノマットの象徴である4方向のライダータブ(12・3・6・9時位置の保護突起)は維持された。

文字盤の「Blackeye Blue」は、ブレイトリングが用いる独自のカラー名称である。深い青地に、9時位置のスモールセコンド、3時位置の30分積算計、6時位置の12時間積算計を黒で落とし込んでおり、青と黒のコントラストでクロノグラフカウンターを際立たせる構成となる。日付窓は4時と5時のあいだに置かれ、上下対称のレイアウトを大きく崩さない配置を採る。

針と植字インデックスはシルバートーンで、スーパールミノヴァが施される。タキメーター目盛はベゼル面ではなく、文字盤外周のフランジに転写される。これによりベゼル面は24時間目盛の専有領域として確保される。

ケース径44mm、厚さ16.9mm。同径の標準B01クロノグラフ(16.95mm)と比べて装着感はほぼ同等だが、GMTモジュールを内蔵するキャリバーB04を収めるためのケース内構造は別物となる。防水性能は200mに設定される。これはベゼルが双方向構造を採る本機の特性に対応した値であり、500m防水を備える同世代の標準B01クロノグラフとは明確な差を持つ。

末尾「743P」は黒クロコダイル革ストラップを示すサプリックスコードで、ステンレスのデプロイメントバックルと組み合わされる。深青の文字盤と黒革・黒ステッチのストラップを合わせる構成は、Breitlingのカタログのなかでもとくにフォーマル寄りの印象を意図したものと読める。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

ブレイトリング・クロノマット44 GMTは、2012年3月のバーゼルワールドで発表された。前年2011年に発表された47mm径の初代クロノマットGMT(AB041012)を44mmへ縮小したモデルであり、「より普遍的な手首サイズ」を狙った姉妹機として位置づけられた。発表時のMSRPは8,700ドル前後で設定されたと伝わる。

ステンレスケースの基幹リファレンスAB042011は、文字盤色と装着方式の組み合わせで複数の派生を持って展開された。Blackeye Blue(C852)、Onyx Black(BB56)、Sierra Silver(G745)、Metallica Blue(C851)、Blackeye Grey(F561)、ブラウン(Q589)などが時期を変えてカタログに加わった。装着方式もパイロットブレスレット(末尾375A)、オーシャンレーサーラバー(末尾211S/131S)、クロコダイル革ストラップ(末尾743P)が選択可能であった。本機の末尾「743P」は黒クロコダイル革ストラップを示す。

2014年には、スイス空軍の曲技飛行隊パトルイユ・スイス結成50周年を記念したクロノマット44 GMT パトルイユ・スイス(AB04203J/BD29)が限定生産された。マットステンレスケースに、GMT針として赤い「F-5E タイガーII」の機影を配したこの派生は、ベース機の意匠的余白を示すものとして記憶される。

2020年のクロノマット・コレクション全面刷新により、クロノマット44 GMTを含む44mm世代は段階的にカタログから外された。新世代クロノマットは1984年型に近い42mm径へ回帰し、ルーローブレスレットを標準とする方向に舵を切った。これによりAB042011は、2009年のB01発表後・2020年改修前という、ブレイトリングのインハウス化推進期を象徴する一群として一区切りを迎えた。

02 — Price history

価格推移

2017 · WatchLedger market index
2017-08-04 · EUR 8,360€8,359€8,360€8,360€8,361€8,3612017-082017-08

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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