復活の幕開けと、女性向けという問い
1990年12月7日、ヴァルター・ランゲは戦後に途絶えた家業の名を、東西ドイツ再統合後のグラスヒュッテで再登記した。ブランドの実質的な復興を指揮したのは、IWCやイエガー・ルクルトを率いた経験を持つギュンター・ブリュームライン。両者は約四年の準備期間を経て、1994年10月24日、ドレスデン王宮の屋根の下で四本の腕時計を世に問うことになる。
その中で、ある問いが残っていた。復活ランゲは、女性のためにどのような時計を提示するべきか。当時の高級女性向け時計は、宝石装飾と石英ムーブメントに頼る傾向が強かった。ブランドはここで、別の道を選ぶ。機械式・自社製キャリバー・大型日付という、男性向けと同じ語彙で女性向けを設計するという道である。その回答がアルカーデであった。