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用語 / TERM · Swan Neck Regulator

スワンネック緩急針

白鳥の首形のバネと調整ネジで緩急針を微調整する機構。グラスヒュッテ製時計の象徴的意匠

スワンネック緩急針(Swan Neck Regulator)とは、白鳥の首を思わせる曲線状のバネと調整ネジを組み合わせ、緩急針の位置を微調整する機構である。

バネが緩急針を一方向へ押し続け、反対側からねじ込んだ調整ネジで位置を小刻みに動かす。バネの張力により、衝撃を受けても位置がずれにくい利点もある。1867年、アメリカの時計師ジョージ・リード(George Reed)が特許を取得したと伝わる。

ドイツ・グラスヒュッテでは1888年頃から定着し、同地の時計製造を象徴する意匠として知られる。グラスヒュッテ・オリジナルやA.ランゲ&ゾーネのキャリバーに採用されるほか、ミューレ・グラスヒュッテは独自の発展形「ウッドペッカーネック緩急装置」を開発している。

なお、緩急針を用いず、ヒゲゼンマイ自体の振動で歩度を整えるフリースプラング方式のキャリバーでは、スワンネック状の部品は緩急針ではなくヒゲ持ち(ビート調整用の部品)を動かすために装着される。この場合、機能上は必須ではないが、伝統的な意匠として残されている。