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CALIBER · Patek Philippe

240 LU CL C

自動巻 Automatic Analog デイト ムーンフェイズ

薄型自動巻Cal.240を母体に、回転する天空図と月の運行、中央針による日付を宿したパテック フィリップの天文系キャリバー

振動数
21,600 vph · 3 Hz
パワーリザーブ
48 時間
石数
45 石
ムーブメント径
38 mm
Cal. 240 LU CL C
movement · 240 LU CL C 図: ムーブメント — WatchBase
01 — OVERVIEW

概要

Cal.240 LU CL Cは、パテック フィリップが薄型自動巻Cal.240を母体に、天文表示と日付を組み込んだ自動巻キャリバーである。直径27.5mmの基幹の上に大きなモジュールを重ね、全体は直径38mm、厚さ6.81mm。公式の諸元は305部品、45石、パワーリザーブ38〜48時間で、巻き上げは22金の偏心マイクロローターが担う。重なったサファイアの円盤が回り、ジュネーブから見える夜空、月相と月の運行、シリウスと月の南中時刻を示し、中央の針が外周の目盛りで日付を指す。セレスティアルRef.6102や6104に搭載される。

02 — SPECIFICATIONS

仕様

MakerPatek Philippe
Reference240 LU CL C
TypeAutomatic(自動巻)
DisplayAnalog
Frequency21,600 vph (3 Hz)
Jewels45 石
Power reserve48 h
Movement ⌀38 mm
HandsHours, Minutes
DateDate
AstronomicalMoonphase, Sky chart
03 — EDITORIAL

系譜と歴史

Genealogy & history

1. 薄型自動巻という母体

Cal.240 LU CL Cの出発点は、パテック フィリップの薄型自動巻Cal.240である。地板の厚みの中に偏心配置のマイクロローター(小径の回転錘)を収めることで、全体を薄く保つ設計を持つ。SJXは2026年の記事で、Cal.240を49年前の機械と書き、同社がいまも複雑機構の基幹として使い続けていると伝えている。逆算すれば、その誕生は1977年にさかのぼる。

2. 天空表示への発展

Cal.240が長く支持された理由は、複雑機構の土台として拡張しやすい点にある。回転する星図を載せる系譜は、パテック フィリップの超複雑時計キャリバー2000の天空図にさかのぼる。SJXによれば、スカイムーン・トゥールビヨンは、キャリバー2000の天空図を小型化してRef.5016の機械の裏側に載せたもので、続いてより身近なセレスティアルRef.5102が、その天空図をCal.240の上に移した。

Monochromeは、現在のセレスティアルの起源を2002年のRef.5102に求める。5102は時刻、月相、天文表示だけを持つ、きわめて純粋な見た目の時計であった。SJXによれば、この系統は2012年に、外周の目盛りを指す中央の日付針を加えて改められた。これを駆動するのが本機Cal.240 LU CL Cで、型番のLUは月(リュヌ)、CLは天空(セレスト)、Cは日付(カランドリエ)を指すとみられる。Monochromeは2015年の記事で、5102が時と分の2本の針だけだったのに対し、6102Pは日付の針と内側のベゼルのような外周の目盛りを加えたと説明している。

3. 天文時計の系譜のなかで

2026年には、日の出と日の入りの時刻を加えたセレスティアルRef.6105Gが登場した。SJXは、パテック フィリップが新しい基幹を持ちながらも、この時計で49年前のCal.240を土台に使い続けていると指摘する。そのうえで、27.5mmの機械は44mmの6102にもすでに小さすぎ、47mmの6105Gで裏蓋を透明にすれば、上のモジュールが基幹のほぼ倍の大きさになって不釣り合いに見えると述べている。回転する天空図を薄型の自動巻に載せた設計が、Cal.240 LU CL Cの個性である。

04 — MECHANISM

技術解説

Technical breakdown

基幹とモジュール

Cal.240 LU CL Cは、2つの層から成る。下層は薄型自動巻のCal.240で、直径は27.5mm。その上に、天空図と月の運行、日付を動かす大きなモジュールが載る。Monochromeは、裏側から見える機械は小さいものの、上に回転する円盤をすべて動かすための大きなモジュールがあり、全体の直径は38mm、厚さは6.81mmになると説明している。SJXも、上に載るモジュールが基幹のほぼ倍の大きさになると書いており、機能の大半はこのモジュールが担っている。Cal.240の薄さが、天文表示の複雑な層を重ねても腕時計として成り立つ厚みに抑える前提となっている。

マイクロローター

巻き上げは、22金の偏心マイクロローターが担う。地板の厚みの中に沈めた小径の回転錘で、全面を覆う中央ローターに比べて機械を薄くできる。比重の大きい金で作ることで、小さな錘でも巻き上げに必要な慣性を確保する。パワーリザーブは公式の諸元で38〜48時間である。

調速機構

調速は、ジャイロマックスのテンプとスピロマックスのひげゼンマイが担う。ジャイロマックスは緩急針を持たず、テンワの調整用のおもりで歩度を整える自社製のフリースプラング式のテンプである。スピロマックスはシリコンを基にした素材のひげゼンマイで、磁気の影響を受けにくい。仕上げと品質は、パテック フィリップ・シールに準拠する。

サファイア円盤による天空表示

Monochromeによれば、文字盤は複数のサファイアクリスタルの層で作られている。いちばん下の層が深い青の夜空をつくり、次の層が月の満ち欠けと軌道を示し、いちばん上の層が星々と、地球の夜空でひときわ明るく輝く恒星系のシリウスを載せる。さらにその上に方位を刷った層が重なり、ジュネーブから見える空の範囲を示す。

公式の機能の一覧は、日付の針、平均太陽時の時と分、天空図、所定の緯度で見える空の範囲を表す楕円、子午線、シリウスと月の南中の時刻、月の角運動、月相である。動きはゆっくりで、Monochromeはこの時計を、実用的な読みやすさよりも夜空を眺める詩的な表示のための時計と評している。

日付表示

2002年の5102が時と分の針だけだったのに対し、Cal.240 LU CL Cは、中央の針で文字盤外周の目盛りを指して日付を示す。日付を窓ではなく針で示すことで、天空図の眺めを遮らずに暦の機能を加えている。

05 — CARRIERS

このキャリバーを搭載する 1 本のリファレンス

This caliber appears in 1 references
06 — SOURCES

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

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