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CALIBER · CHOPARD

L.U.C 96.13-L

自動巻 Automatic Analog

2005年に登場、オービタルムーンフェイズを備えるショパール96系の自社製永久暦キャリバー

OVERVIEW · 概要

ショパールの自社製自動巻きキャリバー L.U.C 96.13-L は、2005年に L.U.C ルナ・ワンへ初搭載された。1996年に誕生した基幹キャリバー 96.01-L を母体とし、マニュファクチュール初の暦複雑機構として開発された世代である。マイクロローターによる両方向巻き上げと、二つの香箱を重ねる L.U.C トゥインテクノロジーにより、約65時間のパワーリザーブを確保する。振動数は28,800vph (4Hz)、32石。パーペチュアルカレンダーと、北半球・南半球の星空を映すオービタルムーンフェイズを備え、COSCクロノメーターとジュネーブシール(ポワンソン・ド・ジュネーブ)の二重認定を受ける。

SPECIFICATIONS · 仕様
MakerChopard
ReferenceL.U.C 96.13-L
TypeAutomatic
DisplayAnalog
Frequency28,800 bph (4 Hz)
Jewels32 石
Power reserve65 h
HandsAdditional 24 Hour Hand (fixed), Hours, Minutes, Small Seconds
DateBig Date, Day, Leap Year, Month, Perpetual Calendar
AstronomicalMoonphase
AdditionalChronometer
EDITORIAL · 編纂

系譜と歴史

Genealogy & history

1. マニュファクチュール創設という賭け

1980年代まで、ショパールは「ハッピーダイヤモンド」に代表される宝飾時計の作り手として広く知られていた。流れを変えたのは、共同社長カール=フリードリヒ・ショイフレの構想である。クォーツ危機を経て多くのメーカーが自社製造を手放すなか、彼は機械式の自社一貫生産への回帰を志した。1993年、ショイフレはフルリエに開発チームを組織する。当初は名匠ミシェル・パルミジャーニの協力を仰いだが、巻き上げ効率の課題に直面し、開発は完全に自社へ引き取られた。約4年の試作を経て、1995年末に20個のプロトタイプが完成する。これが基幹キャリバー 1.96(後の 96.01-L)である。この自社製ムーブメントは高く評価され、搭載モデルの L.U.C 1860 は「ウォッチ・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。

2. 暦複雑への展開

96.01-L は厚さ3.3mmの薄型自動巻きで、複雑機構を載せる土台として設計された。ショイフレは当初から、モジュールの追加で複雑時計へ育てられる構造を求めていた。汎用ムーブメントに頼る作り手が多かった時代に、自社の基盤から複雑機構を組み上げる姿勢は際立っていた。その構想が結実したのが、2005年の L.U.C ルナ・ワンである。96系を母体とするキャリバー 96.13-L は、マニュファクチュール初の暦複雑機構を担い、パーペチュアルカレンダーを統合した世代となった。基盤の薄さを保ちつつ暦モジュールを重ね、全体の厚さは6mmに収まる。

3. オービタルムーンという独自解

96.13-L を際立たせるのは、軌道を描くように回転するムーンフェイズである。月は小秒針の軸を中心に回る窓の中に現れ、北半球の北斗七星と南半球の南十字星の双方の星空を映す。その精度は122年に1日の誤差にとどまるとされ、設計思想は実用と詩情の両立にある。暦と天文表示を一つの文字盤へ織り込むこの解法は、ショパールが自社の複雑機構で示した固有の回答といえる。

MECHANISM · 機構と仕様

技術解説

Technical breakdown

構造の基本

96.13-L は、基幹キャリバー 96系の薄型プラットフォームに暦モジュールを重ねた自動巻きである。直径33mm、厚さ6mm、部品点数は355、石数は32石。巻き上げは、22Kゴールド製のマイクロローターによる両方向式を採る。マイクロローターは地板に半ば埋め込まれる小型の巻き上げ錘で、ローターが厚みに張り出さないため、薄型化に寄与する。母体の96系は時計部のみで厚さ3.3mmにとどまり、複雑機構の土台として設計された経緯がここにも表れている。

トゥインテクノロジーとパワーリザーブ

動力源には、二つの香箱を重ねる L.U.C トゥインテクノロジーを用いる。香箱を直列に連結することで、薄型を保ちながら約65時間の連続駆動を実現する。マイクロローターの両方向巻き上げは、装着中のわずかな動きも主ゼンマイへ伝え、二つの香箱に蓄える。振動数は28,800vph (4Hz)で、テンプが1秒間に8回振動することを意味する。テンプは三本腕(スリースポーク)形状で、ヒゲゼンマイにはフィリップス曲線を描く上がりヒゲを備える。ヒゲの端を立体的に巻き上げるこの形状は、テンプの等時性を保つうえで働く。

暦とオービタルムーンの機構

パーペチュアルカレンダーは、各月の日数とうるう年の周期を機械的に記憶し、2100年まで原則として日付修正を要しない。表示は文字盤上に整理され、12時位置に二つの窓を並べたセミインスタンテニアス式の大型デイト、3時位置に月とうるう年、9時位置に曜日と24時間表示が配される。6時位置には小秒針と軌道式のムーンフェイズが同居し、月相は回転する開口の中を移動して進む。オービタルとは軌道の意で、月が一点で満ち欠けする通常の表示とは異なり、回転する開口そのものに運行を託した点に特色がある。二つの満月の間に生じる誤差は約57.2秒とされ、122年に1日の補正で足りる設計である。

仕上げと認定

仕上げは、ブリッジにコート・ド・ジュネーブ(ジュネーブストライプ)、地板にサーキュラーグレイン(ペルラージュ)を施す。面取りは手作業で整えられ、ケースバックのサファイアクリスタル越しに観察できる。精度はCOSCのクロノメーター検定で裏づけられ、加えてジュネーブ州での製造と装飾基準を満たす証であるジュネーブシール(ポワンソン・ド・ジュネーブ)を帯びる。二つの認定を併せ持つ点に、このキャリバーの立ち位置が表れている。

04 — CARRIERS · 搭載モデル一覧

このキャリバーを搭載する 1 本のリファレンス

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