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TAG Heuer · Carrera Glass Box · 2023

Carrera Chronograph Glass Box Stainless Steel / Blue

カレラ60周年の2023年に登場、ドーム型風防と39mmケースで原点回帰を体現した新世代グラスボックスの基幹ブルー

CBS2212.FC6535は、2023年のWatches and Wonders Genevaで発表されたタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 39mm、通称「グラスボックス」のブルー文字盤仕様である。カレラ誕生60周年を機に、初期カレラのヘサライト風防を思わせるドーム型サファイアと39mmスチールケースを組み合わせ、ムーブメントにはホイヤー02を発展させた自社製Cal.TH20-00を初搭載した。両方向巻き上げローターを獲得し、パワーリザーブは80時間。ブルーカーフストラップを合わせ、黒文字盤のCBS2210.FC6534とともに新世代カレラの起点となった基幹レファレンスである。

Ref. CBS2212.FC6535
発表年 2023
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Carrera Glass Box
カテゴリ クロノグラフ / レーシング
キャリバー TH20-00
ケース径 39 mm
防水 100 m
関連人物 エドゥアール・ホイヤー / ジャック・ホイヤー
クロノグラフ デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.11
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
39 mm
厚さ 13.9 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー TH20-00
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 33 石
パワーリザーブ 80 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Stick
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

60周年が要請した原点回帰

2023年3月27日、Watches and Wonders Geneva。タグ・ホイヤーはカレラ誕生60周年の中核として、カレラ クロノグラフ 39mm、通称「グラスボックス」を発表した。CBS2212.FC6535はそのブルー文字盤仕様であり、黒文字盤のCBS2210.FC6534と対をなす。1963年にジャック・ホイヤーが生んだ初代カレラ(Ref. 2447)は36mm径で、ドーム型のヘサライト風防と、風防内側のテンションリングに目盛りを移した簡潔な文字盤を特徴とした。グラスボックスは、この「風防が目盛りを抱え込む」構成をサファイアで再解釈する試みである。発表に先立つ同年1月には、同種のドーム型風防を持つ60周年限定版CBK221H.FC8317が先行しており、3月の2本はその設計を非限定の通常コレクションへ展開したものといえる。

42mm世代との並立

現行のカレラ クロノグラフには、2020年発表の42mm世代(ブルー文字盤はCBN2011.BA0642)が既に存在した。グラスボックスはその置き換えではなく、並立する追加として投入されている。背景には、2020年代前半に強まった40mm未満への回帰がある。タグ・ホイヤーは2020年の160周年記念以降、39mmケースのカレラを限定版として散発的に出してきたが、グラスボックスで初めて39mmを定番の柱に据えた。プッシャーは42mm世代と共通の形状を採り、ラグは装着性を高める方向へ再設計された。継承と縮小ではなく、別の性格を持つ第2の基準サイズを立てる判断だった。

ムーブメント刷新の起点

本機はCal.TH20-00の初搭載機でもある。2017年に実用化された自社製クロノグラフ、ホイヤー02を基礎に、ローターの巻き上げを片方向から両方向へ改めた発展型で、日常装着時の巻き上げ効率の向上を主眼とする。コラムホイールと垂直クラッチ、80時間のパワーリザーブは踏襲した。「TH」で始まる新しいキャリバー命名規則の出発点もこの世代にあり、翌2024年のデイトー用TH20-07など、以後の機械展開はここから派生していく。

基幹としてのブルー

2本のうちブルーは、ブランドが「シグネチャー」と位置づける色を担い、日付を6時位置に置くオーソドックスな表情を受け持つ。一方の黒文字盤は1960年代のデイト12を意識し、日付を12時へ移している。発表後、39mmグラスボックスはスキッパー(CBS2213.FN6002)、デイトー、パンダ(CBS2216.BA0041)へと派生を広げ、このケース設計は現行カレラの事実上の標準形へ育った。CBS2212.FC6535は、その系統樹の根元に立つ1本である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは39mm径、厚さ13.9mm、ラグからラグまで46mm。最大の特徴はベゼルを持たない構成にある。ドーム型サファイア風防がケース外縁までを覆い、文字盤外周のフランジが風防の内側へ湾曲しながら立ち上がる。フランジにはタキメーターと60秒/分目盛りが刷られ、ドーム形状の効果で、斜めからの視認でも目盛りが読み取りやすい。1963年の初代が風防側に目盛りを逃がして文字盤を空けた発想を、両面無反射コーティングのサファイアで置き換えた格好である。ケースはヘアラインとポリッシュを面ごとに切り分け、ラグは稜線を立てたファセット仕上げ。プッシャーは42mm世代から持ち込まれたポンプ型で、裏蓋はねじ込み式のサファイアバックとした。

文字盤はサンレイ仕上げのブルー。3時に30分計、9時に12時間計、6時にスモールセコンドを置く配置で、各カウンターはアジュラージュ(同心円の彫り込み)までブルーに統一される。意図的に対比を抑えた構成のなかで、6時の日付窓の白いディスクがほぼ唯一のコントラストとなり、多面カットされたロジウムプレートの針とインデックスが光を受けたときにだけ強く立ち上がる。夜光は白のスーパールミノバで、時分針とインデックスに施される。同時発表の黒文字盤がカウンターを銀で抜き、日付を12時へ移した対照的な性格であるのに対し、本機は単色の静けさで「シグネチャーブルー」を見せる設計だ。

ストラップは文字盤と揃えたブルーカーフで、ラグ幅は20mm。ダブルセーフティプッシュボタン付きのスチール製フォールディングクラスプを備える。シースルーバックからはTH20-00のコート・ド・ジュネーブ装飾と両方向巻き上げローターが観察できる。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

2023年3月27日、Watches and Wonders Geneva 2023の開幕に合わせ、黒文字盤のCBS2210.FC6534とともに発表された。カレラ誕生60周年を記念する一方、限定版ではなく通常コレクションとしての投入で、同年4月から世界各国で販売が始まった。同年夏にはヨットレース用カウントダウンを備えるスキッパー CBS2213.FN6002が同じ39mmグラスボックスのケースで加わり、ファミリーの拡張が始まる。2024年1月のLVMHウォッチウィークでは、日付を9時に置くティールグリーンのデイトーが派生キャリバーCal.TH20-07とともに登場。同年4月のWatches and Wonders 2024ではパンダ文字盤のCBS2216.BA0041が追加され、39mmグラスボックスとして初めてスチールブレスレットが設定された。2025年4月のWatches and Wonders 2025では、1960年代のホイヤーに由来するビーズ・オブ・ライス・ブレスレット(BA0048)が復活し、本機と同じブルー文字盤をブレス仕様としたCBS2212.BA0048が登場。革ストラップの本機はこれと併売される関係になった。FC6535自体については、発表以降に文字盤やケースの仕様変更は伝えられていない。2026年6月現在も公式コレクションに掲載される現行モデルである。

02 — Price history

価格推移

2022–2025 · WatchLedger market index
2022-10-01 · EUR 6,2502023-03-27 · EUR 6,5002025-06-13 · EUR 6,550€6,250€6,325€6,400€6,475€6,5502022-102025-06

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

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03 — Derivatives

同型・派生 Ref

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