もうひとつのキャレラ
2023年、キャレラは生誕60周年を迎え、TAG Heuerは「グラスボックス」と呼ぶ復刻路線を投入した。ドーム状のサファイアと小ぶりなケースが懐古的な意匠をまとい、愛好家からの評価を集めた。だが同時に、それは2015年のCarrera Calibre Heuer 01以降にこのブランドが追ってきた前衛的なスケルトン路線からの後退でもあった。攻めの意匠を行き場のないまま据え置くのではなく、別の系列として明確に切り出す。2024年9月に登場したエクストリーム スポーツは、その判断から生まれた現代のキャレラである。