36mmの伝統と、大型化という課題
1945年に登場したデイトジャストは、日付を文字盤の窓に表示する自動巻き腕時計として知られる。長く36mmのケースを基本とし、ロレックスの日常的な定型として定着してきた。装飾を抑えた文字盤、フルーテッドベゼル、ジュビリーブレスレット。これらが組み合わさった姿は、特定の用途に偏らない汎用的な腕時計の像を作り上げた。
2000年代に入ると、市場では大型ケースへの志向が強まる。だが36mmを前提に練られた意匠を、そのまま拡大すれば均衡が崩れる。ケース径、ラグの長さ、ベゼルの幅、文字盤の余白。これらの比率をどう取り直すかが、大型デイトジャストの課題であった。