名を継ぐということ
グラスヒュッテのモリッツ・グロスマンは、19世紀の時計師カール・モリッツ・グロスマンに由来する。彼はフェルディナント・アドルフ・ランゲと親交を持ち、ドイツ時計学校の共同設立者となった人物である。没後にその名は途絶えたが、2008年に時計師クリスティーネ・フッターが商標を取得し、ブランドとして再興した。
最初の製品Benuが世に出たのは2010年とされる。Benuがザクセン様式の古典的な建築を志向したのに対し、Atumはより簡潔な装いを目指した系列として位置づけられる。複雑機構や象徴性を担うBenuと、純粋なドレスを担うAtum。両者の役割分担が、再興後のグロスマンの輪郭を形づくっていく。