ユンハンスが求めた「スポーティな一面」
ユンハンスは1861年にドイツ・シュランベルクで創業し、20世紀初頭には世界最大の時計製造企業に数えられた精密時計の名門である。21世紀のコレクションは、バウハウスの思想を映すマックス・ビル、1930年代に起源を持つクラシックなマイスター、そして電波・ソーラー技術といった、いずれも静謐で設計主導の性格に貫かれていた。
その布陣に欠けていたのが、明確に「スポーティ」と呼べる系譜である。2012年、ユンハンスはミュンヘンのスキー・ファッションの名門ボグナーと組み、機械式スポーツウォッチのライン「ボグナー・バイ・ユンハンス (Bogner by Junghans)」を発表した。シュランベルクの時計工房とミュンヘンの服飾企業、二つのドイツの老舗が一つの文字盤の上で出会った。