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Girard-Perregaux · 1966

1966 40 Stainless Steel Blue Alligator Strap

金無垢専用だった1966をスティールへ開いた40mm系で、青のフランケ文字盤を受け持つ現行仕様

1966はジラール・ペルゴが2006年に立ち上げたクラシックコレクションであり、長らく金無垢ケースのみで展開されてきた。49555-11-431-BB60は、2015年に初めて加わったステンレススティール40mm系の一本で、放射状のフランケ仕上げを施したブルー文字盤に、同色のアリゲーターストラップを合わせる。厚さ8.9mmの薄型ケースに自社製Cal.GP03300を収め、シリーズの造形哲学をそのまま保ちながら、1966への入口を受け持つ現行リファレンスである。

Ref. 49555-11-431-BB60
限定 通常生産
コレクション 1966
カテゴリ ドレス
キャリバー GP03300-0030
ケース径 40 mm
防水 30 m
デイト
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Round
40 mm
厚さ 8.9 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー GP03300-0030
タイプ Automatic
振動数 28,800 bph
石数 27 石
パワーリザーブ 46 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Feuille
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

スティール化という決断

1966コレクションは、毎時36,000振動の高振動ムーブメントを実用化し、1966年にヌーシャテル天文台の百周年記念賞を受けた功績を記念して、2006年に誕生した。当初は38mmの金無垢ケースのみで構成され、ブランドのクラシック路線を象徴する最上位寄りのラインであった。転機は2015年10月に訪れる。コレクション史上初のステンレススティール仕様として、40mm径の49555-11-131-BB60(銀オパーリン文字盤)が発表されたのである。当時の経営陣はエントリー製品の不在をブランド再建の課題として公言しており、1966のスティール化は新規顧客への入口を作る明確な戦略だった。40mmという径も、既存の38mmと41mmの中間としてこのスティール系のために新たに選ばれた寸法である。

青文字盤が加わるまで

スティール40mm系は銀文字盤から始まり、2018年のSIHHでグラデーショングレー文字盤、2019年にはDLCケースの派生ブルームーンが加わるなど、段階的に表情を広げてきた。本機49555-11-431-BB60のブルー文字盤仕様が正規ラインに加わった正確な時期は、公表資料からは確認しづらい。ただし2020年代初頭には流通していたとみられ、青がドレスウォッチの定番色として定着した時流と歩調を合わせた追加と読める。銀文字盤が「素の1966」だとすれば、本機はフランケ彫りの放射模様に青を重ね、抑制された意匠に光の表情を与えた一本である。

シリーズ内での位置

同じ40mmスティール系には、銀文字盤の49555-11-131-BB60、ブレスレット仕様の49555-11-131-11A、黒ストラップに青文字盤を載せた49555-11-434-BH6Aなどが並ぶ。複雑機構ではワールドタイマーの1966 WW.TC(49557系)が2017年にスティールで加わり、ムーンフェイズのブルームーン(49545系)も同系の文脈にある。2016年に復活したロレアートがスポーツ側の柱を担う一方、1966のスティール系はドレス側の入口として機能してきた。本機はその中で、色彩を持ちながら複雑化はしない「基準機の青」という立ち位置を占める。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

ケースは全面ポリッシュで、ベゼル、風防、裏蓋までが緩やかなドームを描く曲線で構成される。厚さは8.9mmに抑えられ、短く下向きに湾曲したラグが手首に沿うため、40mmの数字より小さく装着される。ラグ幅は20mmで、ストラップの先端はケースに密着するよう成形され、ケースとベルトの境界を感じさせない一体感を生む。ベゼルは細く絞られ、リューズには刻み付きのGPロゴ入りを備える。

文字盤は本機固有の見どころである。公式が「フランケ」と呼ぶギヨシェ彫りの地に放射状のサンレイ模様を刻み、その上に青を重ねる。光源の角度によって彫りの線が浮かび、平滑なサンレイ仕上げとは異なる細かな陰影が生まれる。アプライドのバトンインデックスとリーフ型針は1966共通の意匠で、いずれもスティール色のまま青地に置かれ、夜光を持たない代わりに反射のコントラストで視認性を確保する。3時位置には小さな日付窓を備える。なお公式サイトは、文字盤に創業年の表示を持たない個体も生産されたと明記しており、刷りの異なる2種が存在する。

ムーブメントは自社製Cal.GP03300-0030。毎時28,800振動 (4Hz)、約46時間のパワーリザーブ、218部品・27石の3針デイト機で、面取り、サーキュラーグレイン、コート・ド・ジュネーブなど5種の仕上げが施され、サファイアの裏蓋から青焼きネジとともに観察できる。30m防水という割り切りも、薄さと曲面を優先したドレスウォッチとしての選択である。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

1966コレクションは2006年に誕生し、約10年にわたり金無垢ケースのみで展開された。2015年10月、コレクション初のステンレススティール仕様として40mm径の銀オパーリン文字盤2型(ストラップの49555-11-131-BB60とブレスレットの49555-11-131-11A)が発表され、本機が属するスティール40mm系の枠組みが成立する。2017年1月、ブランドは5年ぶりにSIHHへ復帰し、同系にワールドタイマーの1966 WW.TCを追加。2018年のSIHHではグラデーショングレー文字盤の40mmが加わり、2019年にはDLC処理ケースの派生ブルームーンも同じ40mm系の文脈で発表された。ブルーのフランケ文字盤を持つ本機49555-11-431-BB60の追加時期は公表資料から特定できないが、2020年末までには正規流通していたとされる。生産期間中には文字盤の刷りが変更されており、公式サイトは創業年の表示を持たない文字盤の個体が存在すると注記している。2026年6月現在、本機は公式カタログに掲載される現行モデルであり、40mm系には黒ストラップの青文字盤仕様49555-11-434-BH6Aを含む13のバリエーションが並んでいる。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants