予約販売で始まった創設コレクション
1999年、F.P.ジュルヌは最初の腕時計トゥールビヨン・スーヴェレーヌ(Tourbillon Souverain)を発表し、ブランドとスーヴェレーヌ・コレクションを同時に出発させた。販売は1998年に始めた予約販売(souscription)の形をとり、最初の20本が1999年を通じて納められた。A.-L.ブレゲが18世紀末に用いた販売手法に倣ったものとされ、無名の独立時計師が大複雑時計を世に問うための現実的な選択でもあった。
機械の核心はルモントワール・デガリテ(remontoir d'égalité)、すなわち定力装置である。ぜんまいの解ける力は時間とともに弱まり、テンプの振り角と歩度に影響する。ジュルヌはトゥールビヨンに定力装置を組み合わせ、脱進機へ送る力を一定に保とうとした。「スーヴェレーヌ」はフランス語で「至上の」を意味し、計時精度への志がそのまま名に表れている。