本文へ
Casio · G-Shock 6900

DW-6900CB-2 Baby Blue Mirror

2010年、文字板に金属光沢の加工を得たクレイジーカラーズのうち、青のボディを与えられた一本

DW-6900CB-2は、2010年にカシオが発売した「Crazy Colors(クレイジーカラーズ)」の一本である。ベースは1995年に生まれた三つ目デジタルのDW-6900である。53.2×50.0×16.3mmのケース寸法も、200m防水も標準機と変わらない。手が加えられたのは表層だけである。メタリックな青の樹脂、光を映す銀の鏡面文字板、青紫に着色された液晶。カシオはこのシリーズを、文字板に金属光沢の加工を施した最初のG-SHOCKと説明している。日本ではDW-6900CB-2JFとして流通し、現在は生産を終えている。

Ref. DW-6900CB-2
限定 通常生産
コレクション G-Shock 6900
カテゴリ タフネス
キャリバー 3230
ケース径 53.2 mm
防水 200 m
関連人物 伊部 菊雄 / 樫尾 忠雄
クロノグラフ 永久カレンダー アラーム
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.10
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Resin
形状 Round
径 53.2 mm
厚さ 16.3 mm
ガラス Mineral
裏蓋 Closed
防水 200 m
Movement · ムーブメント
キャリバー 3230
タイプ Quartz
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Silver
インデックス Digital
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

色が商品企画になった時代

2000年代後半のG-SHOCKにおいて、配色は付随的な要素ではなくなっていた。機構に手を入れず、色だけを入れ替えた企画が、独立した商品群として定期的に投入される。その代表がクレイジーカラーズである。

カシオは2024年の復刻に際し、この名を冠した第1弾を2008年、G-SHOCK25周年を記念するモデルの一つとして発売したと説明している。黒に黄緑の文字板、白に鮮やかな青、ショッキングピンクの同系色まとめ。極端な配色は話題を呼び、三つ目の6900というかたちを若い層に定着させた。

器として6900が選ばれた理由は明快だった。1995年に生まれたこの型は、ファッションブランドがコラボレーションの土台に選び続けてきた系統である。造形はすでに完成しており、色を替えるだけで別の顔になる。

加飾が文字板へ届く

クレイジーカラーズは、波を重ねるごとに手法を変えていった。初期の波で加飾の対象となったのは、外装の樹脂と液晶だった。

DW-6900CBは、そこから一歩踏み込む。液晶を囲む文字板そのものに、光を反射する金属光沢の加工が施された。カシオの製品説明は、本シリーズをバンドの色と対比させて輝く金属調の文字盤を備えた最初のG-SHOCKと位置づけ、若いストリートファッションの愛好家に向けたものとしている。三つ目の周囲、CASIOやSHOCK RESISTの刷りが載る面。従来は背景でしかなかった領域が、意匠の主役へ引き上げられた。

シリーズのなかの青

CBは複数の配色で構成され、黒と金のCB-1、青のCB-2、赤のCB-4、メタリックのケースとバンドに鏡面の文字盤を合わせたCB-8などが知られる。

そのなかでCB-2のボディは明度の高い青で、銀の鏡面と並べても互いを打ち消さない。液晶と三つ目には青紫が置かれ、青と銀のあいだを橋渡しする。鏡面という無彩色の面を主役に据えるうえで、最も干渉の少ない色が青だった。

鏡面のその後

CBが持ち込んだ鏡面文字板は、単発では終わらず、その後も光沢外装や表面処理を主題にした6900が続いたとされる。

6900のカラーバリエーションは、この時期を境に重心を移している。何色にするかという問いに、表面をどう作るかという問いが重なった。その転換点に置かれたのがCBであり、DW-6900CB-2はその4分の1を担った一本である。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

DW-6900CB-2で変更が加えられたのは、寸法でも機構でもない。ケースは53.2×50.0×16.3mm、ミネラルガラスと200m防水という構成は、同時期の標準的な6900と同一である。ボタン配置もベゼル外周の造形も手つかずのまま残された。設計上の選択は、すべて表面の作り方に集約される。

樹脂はメタリックの粒子を含む青で成形されている。ターコイズに寄った明るい色調で、光の当たり方によって粒子の輝きが浮かぶ。WatchBaseはこれをベビーブルーと記録している。ベゼルに刷られたADJUST、MODE、SPLIT-RESETなどの機能表記は紺で、青地の上に沈むように置かれる。

中核は文字板である。液晶の周囲を占める面には銀の鏡面加工が施され、周囲の光をそのまま映す。明るい場所では白銀に光り、暗い場所では黒く沈む。固有の色を持たない面という点で、樹脂の発色とは正反対の性格が与えられた。この面に載るCASIO、SHOCK RESIST、WATER 20BAR RESISTの刷りは、いずれも紺で統一されている。

三つ目のグラフは、外周のリングを鏡面のまま残し、中心の円盤に紫を置く構成をとる。液晶にも同系の青紫が用いられ、文字板の銀、樹脂の青と合わせて三層の色が正面に並ぶ。青と銀の対比だけでは単調になる面を、紫が中間色として受け止めている。

前面のライトボタンだけは、この配色から外れる。紺の台座に白のGマークという、時計全体で最もコントラストの強い組み合わせが与えられた。指で押す部品を、色相ではなく明度で見つけさせる処理である。

視認性には割り切りがある。鏡面の文字板と着色液晶の組み合わせは、光源の位置によって表示の読み取りやすさが変わる。無彩色の高コントラストで押す標準の6900とは、別の設計思想に立った一本である。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

クレイジーカラーズの名を冠した第1弾は2008年、G-SHOCK25周年を記念して発売された。黒に黄緑の文字盤、白に鮮やかな青、液晶とベースを揃えたショッキングピンクという極端な配色が話題を呼び、6900の三つ目の人気を押し上げたとカシオは振り返る。その第1弾の配色は、のちにDW-6900RCSとして復刻されている。

DW-6900CB-2を含むCrazy Colorsのこの波は、2010年に市場へ出た。日本国内ではDW-6900CB-2JFとして流通した。

海外にも同一の外装で流通した。

WatchBaseは本機のモジュールを3230として登録している。6900系は初代以来のモジュールから後継世代へ順次置き換えられており、本機にも世代の異なる個体が存在する可能性がある。

生産期間中に色違いが追加された記録はなく、配色そのものに変更が入った形跡も確認できない。限定生産としての扱いも受けておらず、WatchBaseは本機を限定モデルとして登録していない。現在は生産を終えている。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 公式 DW-6900CB-1 公式 · Casio · 2026.10.12 閲覧 Casio · 2026.10.12
  2. 02 公式 DW-6900RCS-1 公式 · Casio · 2026.10.12 閲覧 Casio · 2026.10.12
  3. 03 公式 G-SHOCK 公式 · Casio · 2026.08.15 閲覧 Casio · 2026.08.15
  4. 04 専門メディア Casio DW-6900CB-2 : DW-6900CB-2 Baby Blue Mirror 専門メディア · WatchBase · 2026.10.12 閲覧 WatchBase · 2026.10.12
02 — Price history

価格推移

2014 · WatchLedger market index
2014-03-07 · EUR 100€95€98€100€103€1052014-032014-03

出典: WatchBase 観測価格 · 通貨タブ(JPY / USD / EUR)で系列を切替できます。

※ 上記はアフィリエイト広告です。価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。

03 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants