復活したメゾンが設けた「再構築」の層
Universal Genève は1894年にスイス・ル・ロックルで創業し、20世紀半ばには「Le Couturier de la Montre(時計の仕立屋)」と称されたメゾンである。Polerouter や Compax 系クロノグラフで知られたが、クオーツ危機を経て活動は縮小し、1989年以降は香港の Stelux 傘下に置かれていた。
転機は2023年12月、Breitling(Georges Kern 体制、Partners Group 傘下)による買収である。2024年の Polerouter トリビュート、2025年の「Nina Rindt」Compax オマージュを経て、2026年4月8日、ブランドは本格的に再始動した。
復活した製品群は層構造を取る。定番の Prêt-à-Porter、季節限定の Capsule、職人協業による Couture、そしてアーカイブの名作を期間限定で再構築する Signature である。Signature は、まだ常設コレクション化されていない往時のアイコンを忠実に甦らせる層であり、構成は Dioramic と Disco Volante の二系統で始まった。