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Universal Geneve · Cabriolet · 2026

Cabriolet Prêt-à-Porter Stainless Steel / Blue / Bracelet

2026年に復活したUniversal Genèveが放つ、反転ケースのカブリオレ唯一のステンレススティール仕様

UGCA006は、2026年4月にブライトリング傘下で復活を遂げたUniversal Genève(ユニバーサル・ジュネーブ)が発表した、カブリオレ・プレタポルテのステンレススティール仕様である。1930年代の反転ケース時計を現代に再解釈した24.2×45mmの長方形ケースに、ブルーラッカー文字盤と9連スティールブレスレットを組み合わせる。ムーブメントは角形の新開発手巻きCal.UG-111。4本構成のプレタポルテで唯一のスティール製モデルであり、復活したコレクションへの入口に位置づけられる一本である。

Ref. UGCA006
発表年 2026
状態 現行品
限定 通常生産
コレクション Cabriolet
カテゴリ ドレス
キャリバー UG-111
防水 100 m
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
このモデルを比較する
Case · ケース
素材 Stainless Steel
形状 Rectangular
厚さ 8 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 100 m
Movement · ムーブメント
キャリバー UG-111
タイプ Handwound
振動数 21,600 bph
石数 23 石
パワーリザーブ 72 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Arabic Numerals
針 Sword
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

30年余の沈黙を破った復活劇

Universal Genèveは1894年創業の老舗でありながら、クォーツ危機以降は長く休眠状態にあった。転機は2023年12月、ブライトリングによる買収である。同社CEOのジョルジュ・ケルンは、復活後のUniversal Genèveをブライトリングより上位の高級セグメントに位置づけ、全モデルに新開発の自社ムーブメントを搭載する方針を早くから明言していた。約2年半の準備期間を経て、2026年4月8日、Watches and Wonders Geneva 2026の開幕に合わせてブランドは正式に再始動する。ポールルーター、コンパックス、そしてカブリオレを柱とする複数コレクションが一斉に発表され、かつての異名「Le Couturier de la Montre(時計の仕立て屋)」が再びスローガンに掲げられた。

1930年代の反転ケースという出自

カブリオレの原型は、1930年代にUniversal Genèveが製造した反転ケースの角形時計である。「Ideo」の名でも知られ、公式には1933年の特許に基づくとされるが、ジャガー・ルクルトのレベルソに先行していたと伝える資料もあり、正確な起源には諸説が残る。小さなインナーケースを外枠に収め、回転させて文字盤を内側に隠す構造は、当初は風防と文字盤を衝撃から守る実用機構だった。2026年の復活版は、この構造の目的を読み替えている。裏面にサファイアの透明バックを配し、ムーブメントの鑑賞面とすると同時に、イニシャル刻印や手描きのミニアチュール画による個別注文を受け付ける「キャンバス」へと転じたのである。

プレタポルテにおけるUGCA006の位置

復活時のカブリオレは、定番のプレタポルテ4本と限定のカプセル1本で構成された。プレタポルテのうち3本は18Kローズゴールド製で、ホワイト文字盤のUGCA001、ブラック文字盤のUGCA002、44石のダイヤモンドを備えたレッド文字盤のUGCA004が並ぶ。UGCA006はその中で唯一のステンレススティール製であり、ブルーラッカー文字盤と9連ブレスレットの組み合わせは、海外メディアから最も現代的な仕様と評された。なお、カプセルコレクションのUGCA003は画家タマラ・ド・レンピッカの作品を裏蓋に手描きした15本限定であり、カブリオレが目指す「時計と装飾芸術の接点」という方向性を端的に示している。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

カブリオレのケースは、ブランドが「カロスリー(車体)」と呼ぶ二重構造を持つ。24.2×45mm、厚さ8mmの長方形の外枠にインナーケースがヒンジで収まり、6時側のプッシャー操作で反転する。原型機が6時位置のスクリューで着脱した構造を、現代的なヒンジ機構へ置き換えた点が復活版の核心である。裏面は緩やかな凹面に成形され、角形ケースながら手首への収まりを高めている。

仕上げはインナーケース、外枠ともにブラッシュとポリッシュを切り分け、外枠の内側にはアール・デコ調に組まれたUGロゴの装飾が施される。文字盤は深いブルーのラッカー仕上げで、インデックスには1930年代のポスター芸術家カッサンドルが設計した書体「Bifur」に基づく数字をインレイ(象嵌)で埋め込み、艶面に立体感を与えている。風防は表裏ともフラットなサファイアで、両面に無反射処理を持つ。角形の反転ケースでありながら100m防水を確保した点は、日常使用を前提とした設計判断と言える。

ムーブメントは角形専用に新開発された手巻きCal.UG-111。27×17.5mm、厚さ3mmの薄型設計で、毎時21,600振動 (3Hz)、約72時間のパワーリザーブを備え、フリースプラング・テンプを採用する。日付を持たない構成は、反転時に針合わせの煩雑さを生まない選択でもある。ブレスレットは9連のステンレススティール製で、細かなコマ割りがケースの直線的な造形に呼応する。透明バックは刻印やミニアチュール画のパーソナライズに置き換え可能で、このRefの設計思想を最もよく表す部位となっている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

UGCA006は2026年4月8日、Watches and Wonders Geneva 2026の開幕に合わせたUniversal Genèveのブランド再始動とともに発表された。カブリオレとしてはプレタポルテ4本、カプセル1本の計5本が同時に公開され、本機はその中で唯一のステンレススティール仕様として登場した。販売は当初、公式サイト経由の予約とジュネーブのブティックでの受け渡しを軸とする方式で始まり、実機の出荷は2026年秋からと案内された。裏蓋への刻印やミニアチュール画のパーソナライズは発表当初から注文項目として用意されている。復活後のラインナップはプレタポルテ、カプセル、クチュール、シグネチャーの4区分で編成されており、本機は日常機にあたるプレタポルテに属する。2026年6月現在、本機は現行モデルであり、生産期間中の仕様変更や派生の追加は確認されていない。発表から日が浅く、生産史は今後の更新を待つ段階にある。


Sources

出典

本文の執筆にあたって参照した資料。閲覧日は内容を確認した日を示す。

  1. 01 報道 Breitling Acquires Historic Swiss Watchmaker, Universal Genève 報道 · Forbes · 2026.10.18 閲覧 Forbes · 2026.10.18
  2. 02 報道 Universal Genève Relaunches With New Icons 報道 · Hypebeast · 2026.08.15 閲覧 Hypebeast · 2026.08.15
  3. 03 報道 Breitling Announces Jean-Marc Pontroué as its New CEO and Confirms its Strategy of Consolidation Around its “House of Brands” 報道 · Luxury Tribune · 2026.10.18 閲覧 Luxury Tribune · 2026.10.18
  4. 04 報道 Universal Genève Makes a Triumphant Return: 2026 Relaunch at Watches & Wonders 報道 · The Boca Raton Tribune · 2026.08.15 閲覧 The Boca Raton Tribune · 2026.08.15
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