「Culture」という出自
オリスは長く、ダイバーズやパイロットといった実用時計の作り手として知られてきた。その一方で、ドレスの文脈を担う「Culture」ワールドを持つ。2003年に始まった古典的なアートリエがその核であったが、より現代的な造形を求める領域は手薄であった。アーティックスは2009年前後、この空白を埋める存在として登場したと考えられる。狙いは明快で、保守に寄りすぎないドレス・スポーツの輪郭を描くことにあった。手の届く価格で機械式を提供するという、オリスの一貫した姿勢もここに通じている。