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Chopard · L.U.C · 2021

L.U.C Flying T Twin White Gold / Blue

マニュファクチュール25周年の2021年に登場、青の手彫りギヨシェ文字盤をまとう50本限定フライングトゥールビヨン

161978-1001は、2021年11月に発表されたL.U.CフライングTツインの白金仕様である。2019年の初代161978-5001に続く第2弾にあたり、エシカルゴールド製40mmケースに、厚さ3.3mmの自動巻フライングトゥールビヨン、Cal.L.U.C 96.24-Lを収める。無垢金に手彫りのハニカムギヨシェを施した青文字盤が本機固有の見どころで、COSCクロノメーター認定とジュネーブ・シールを併せ持つ。シリアル番号入りの50本限定として製造され、L.U.Cコレクションの薄型高級機路線を象徴する1本である。

Ref. 161978-1001
発表年 2021
状態 現行品
限定 限定 50
コレクション L.U.C
カテゴリ ドレス
キャリバー L.U.C 96.24-L
ケース径 40 mm
防水 30 m
トゥールビヨン
01 — Specification

仕様

As of WatchBase sync · 2026.06.12
Case · ケース
素材 White Gold
形状 Round
40 mm
ガラス Sapphire
裏蓋 Open
防水 30 m
Movement · ムーブメント
キャリバー L.U.C 96.24-L
タイプ Automatic
振動数 25,200 bph
石数 25 石
パワーリザーブ 65 時間
Dial · 文字盤 / Hands · 針
文字盤色 Blue
インデックス Stick / Dot
Proprietary
i — Editorial

設計思想

Design philosophy

初のフライングトゥールビヨンが生まれるまで

ショパールが自社ムーブメント製造拠点をフルリエに開いたのは1996年である。最初の成果が、22Kゴールド製マイクロローターを備えた薄型自動巻Cal.96.01-Lであり、L.U.Cコレクションの出発点となった。以後、同社はトゥールビヨンや永久カレンダーを自社開発してきたが、自動巻のフライングトゥールビヨンは長く空白のままだった。

この空白を埋めたのが、2019年のバーゼルワールドで発表されたCal.96.24-Lである。96.01-Lの基本設計を継承しながら、上側の支持ブリッジを持たないフライング式トゥールビヨンを6時位置に組み込み、厚さは3.3mmに収められた。初搭載機が初代フライングTツイン、Ref.161978-5001である。フェアマインド認証のローズゴールドケースにルテニウムグレーの文字盤を合わせた50本限定だった。

2021年、白金と青への転換

本機161978-1001は、その2年後の2021年11月に発表された第2世代の色替えである。2021年はフルリエのマニュファクチュール設立から25年にあたり、Cal.96系の原点を振り返る文脈の中で本機は位置づけられた。ケース素材はエシカルゴールドの18Kホワイトゴールドへ、文字盤はガルバニック処理による青へと改められた一方、40mm径、7.2mm厚という寸法とムーブメントは初代から変えていない。

変更は色彩と素材に絞られているが、印象の変化は大きい。初代の暖色系の組み合わせに対し、本機はロジウム仕上げのインデックスと青のギヨシェにより、寒色系で現代的な表情を得た。生産数は初代と同じ50本に据え置かれ、フライングTツインを「少量の限定で色をつなぐ」シリーズとして確立させた。

系譜の中の位置

同じ2021年には、35mm径のフライングTツイン・レディース2種(プラチナの131981-9001、ローズゴールドの131981-5001、各25本)も登場しており、96.24-Lの展開幅が一気に広がった年でもあった。さらに2025年には、フライングトゥールビヨンと永久カレンダーを組み合わせたL.U.CフライングTツイン・パーペチュアル(161989-0001)が加わり、本機が担った薄型フライングトゥールビヨンの設計資産は、より複雑な後続機へと引き継がれている。本機はその中継点として、シリーズの造形言語を白金と青で定義し直した1本といえる。


ii — Editorial

意匠分析

Visual analysis

本機の設計は、複雑機構を誇示せず薄さと仕上げに語らせる、というL.U.Cの方法論に貫かれている。ケースは18Kホワイトゴールド製で、直径40mmに対して厚さ7.2mm。ベゼルと裏蓋をポリッシュ、ケース側面を縦方向のサテンで仕上げ分け、薄い側面に陰影を与えている。裏蓋はサファイアクリスタル製のシースルー仕様で、限定番号が刻まれる。リューズにはL.U.Cのロゴが入り、防水は30m防水と、ドレスウォッチとしての最小限にとどめる。

文字盤は無垢金にガルバニック処理を施して青を得たもので、中央部には手彫り(ギヨシェ)によるハニカム模様が広がる。型押しではなくローズエンジンを用いた手作業による彫りであり、蜂の巣状のセルがわずかに不均一に連なる質感は本機の核心といってよい。外周のチャプターリングはスネイル仕上げで中央と質感を切り替え、ロジウム仕上げのアラビア数字とシェブロン型インデックスを配する。針はドーフィネ・フュゼ型で、6時位置のフライングトゥールビヨンのキャリッジには白い三角形の小秒針が取り付けられ、機構そのものを秒表示として読ませる。

ムーブメントのCal.96.24-Lは厚さ3.3mmの自動巻で、22Kゴールド製マイクロローターと、2段重ねの香箱による「ツイン・テクノロジー」で65時間のパワーリザーブを確保する。振動数は毎時25,200振動 (3.5Hz)、部品数は189。トゥールビヨン搭載機では珍しいストップセコンド機構を備え、時刻合わせの実用性を確保した点も本機の設計思想を物語る。COSC認定とジュネーブ・シールの両取得は、精度と仕上げの双方を担保する選択である。ストラップは手縫いのマット仕上げ青アリゲーターで、裏地にコニャック色のアリゲーターをあて、ピンバックルもケースと同じ白金で揃えている。


iii — Editorial

系譜と歴史

Lineage

本機の前史は2019年3月に始まる。バーゼルワールド2019でショパールは自社初の自動巻フライングトゥールビヨン、Cal.96.24-Lを発表し、初搭載機としてフェアマインド認証ローズゴールド製のRef.161978-5001を50本限定で投入した。発表時の価格は10万9,000ユーロとされる。

白金仕様の本機161978-1001が発表されたのは2021年11月である。フルリエのショパール・マニュファクチュール設立25周年にあたる年で、ケースをエシカルゴールドの18Kホワイトゴールドに、文字盤を青のガルバニック仕上げに改めた50本限定として登場した。発表時の価格は約11万5,000スイスフランと伝えられた。同じ2021年には、ダイヤモンドをセットした35mm径のレディース版2種(131981-9001、131981-5001、各25本限定)も発表され、96.24-Lの搭載機が一気に4本へ広がった。

本機は一度限りの限定生産であり、世代交代や仕様変更は存在しない。その後のシリーズ展開としては、2025年のWatches and Wondersに合わせて、フライングトゥールビヨンに永久カレンダーを加えたL.U.CフライングTツイン・パーペチュアル(161989-0001、Cal.96.36-L搭載)が発表され、フライングTツインは単発の限定機から複数機種を抱える系統へと成長した。2026年6月時点でも、本機はショパール公式サイトに限定版として掲載されている。

02 — Derivatives

同型・派生 Ref

Color · material · bracelet variants