1987年、ブレシアでの出会い
ショパール共同社長カール=フリードリヒ・ショイフェレは、1987年にイタリアを訪れ、ある光景に魅入られた。Mille Miglia——1927年から1957年まで開催された、ブレシア発ローマ往復、全長およそ1,000マイル(約1,600km)の公道耐久レースである。エンツォ・フェラーリが「世界で最も美しいレース」と呼んだこの催しは、1957年の事故を機に一度途絶え、1977年に往年の出場車だけが走る規則性走行ラリーとして復活していた。
父から受け継いだ自動車への情熱を持つショイフェレは、ここに腕時計ブランドが寄り添う余地を見いだす。提案は単純だった。多額のスポンサー料を払う代わりに、出場者全員へショパールの時計を贈る——。1988年、ショパールはMille Migliaの公式計時とワールドスポンサーへ就任し、以後この関係は続く。腕時計ブランドと主要モータースポーツの提携としては、最も長く続くものの一つとされる。
ショイフェレ自身も1989年以降、毎年このレースへ出走してきた。初期は1955年型メルセデス・ベンツ300SLガルウィング、後年はポルシェ550スパイダーRSのステアリングを握り、競技での走行距離は3万マイル(約4万8,000km)を超えると伝わる。Classic Racingは、こうした当事者性の上に立つコレクションである。