系譜と歴史
30mmケースに自社製を収める
09.01-Cは、2018年にハッピースポーツの25周年に合わせて登場した。その狙いは明快で、直径30mmの女性用ケースへ自社製ムーブメントを収めることにあった。ショパールは小径かつ薄型の自動巻を新規に設計し、Fleurier Ebauches工房で開発・組立を行った。女性用の小径ケースに専用設計の自社製を与えたことは、一つの方針表明と受け止められる。小さなケースに自社製を収めることは、技術的にも商品的にも意味を持つ選択だった。
L.U.Cと並ぶ二層構造のなかで
ショパールの自社製ムーブメントは、二つの拠点に分かれて造られる。一つはヌーシャテル州フルリエのChopard Manufactureで、1996年から創業者ルイ=ユリス・ショパールの頭文字を冠するL.U.C系を手がける。もう一つが近隣のFleurier Ebauchesで、アルパイン イーグルやハッピースポーツなど、より手の届く価格帯のコレクション向けに-C系キャリバーを製造する。こちらは機械化の進んだ工房である。09.01-Cは後者に属し、垂直統合を志向するショパールの裾野を支える存在である。
アルパイン イーグルへの展開
2019年に発足したアルパイン イーグルで、09.01-Cは再び役割を得た。41mmモデルには大径の01.01-Cが、36mmモデルには小径の09.01-Cが収められる。ショパールは両径で一つのムーブメントを共用せず、それぞれのケースに最適な寸法のキャリバーを与えた。8リーニュ級でCOSC認定を受ける自動巻は数少なく、小型機ながら堅実な性能を担う。ハッピースポーツで培った小径設計は、ここで再び生かされた。2022年には33mmのアルパイン イーグルにも09.01-Cが用いられ、コレクションの最小径を支えている。低振動・小径という構成は、01.01-Cや03.05-Cといった-C系のなかでも独自の位置にある。